皮膚・爪・髪の病気/乾癬・疥癬・魚鱗癬・尋常性白斑

梅雨時に流行する疥癬の恐怖!(3ページ目)

じめつくこの季節、お年寄りがなにやらぽりぽり体をかいていたら要注意。「疥癬」かもしれません!かゆいやら、発疹はできるやら、一度かかるともう大変なのです!

執筆者:西川 敦子

かかったらどうケアすればいいの?


治療法は
「かかったかな」と思ったら、すぐ専門医を受診!主治医の指示に従い、ケアを始めましょう。基本ケアは毎日、入浴させ(医師の指定期間)、その後、外用薬を塗布すること。入浴に使う薬剤は下記の通り。


オイラックス
安息香酸ベンジル
ムトーハップ

※これらの薬を用いる場合は、必ず専門医の先生に相談するようにしましょう。


治療中の介護は
毎日、衣服やシーツを交換しましょう。汚れものはビニール袋に入れるなどして、家の中にダニが飛び散らないよう気をつけます。また、洗濯は熱湯につけてからおこないましょう。通常の疥癬の場合は、そう簡単には感染しないのであまり神経質にならなくてOK。ただし介護した後は、必ず手指や腕を石鹸でよく洗い、流水で流すようにします。

お年寄りの皮膚はとてもデリケート。かゆがって、かきむしった結果、引っかき傷から細菌が入ってしまうこともあります。主治医の先生によく相談し、かゆみ止めの内服薬などを処方してもらいましょう。爪を切るなど、手指を清潔に保ってあげることも大切ですね。

皮膚科の先生からアドバイス!
薬によって付ける回数などは違いますが、大切なことは「全身につける」「スタッッフや家族も含め、感染しているひとはすべて治療する」ということです。疥癬ケアは、とかく余計なことにエネルギーを費やし、疲れ果ててしまうケースが多いのですが、ポイントをきちんとおさえて上手に治すようにしましょう。



【参考サイト】

皮膚科Q&A
社団法人日本皮膚科学会
疥癬についての基本的な疑問にわかりやすく答えてくれます。

松田知子皮膚科
専門家の立場から、疥癬を詳しく解説!

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