会社員A子さんの1日に学ぶ予防ポイント
デスクワークが続くときは、こまめにストレッチをしましょう。目の疲労もためないように! |
【7:30】
起床。8:00前には家を出ないと間に合わない! いつも朝は出勤ギリギリまで布団から出られず。朝食も抜き、時計を見ながら猛スピードで支度をし、毎日慌しく出勤。
→改善ポイント
朝目覚めてからすぐに、焦りながらバタバタと忙しく動いてしまうと、神経が急に緊張状態になります。理想的なのは、目覚めてから布団の中で、少しでもストレッチなどをする余裕をつくることです。朝食も温かいもの、エネルギーになるものを食べましょう。
【9:00】
本日の仕事開始。しかし、苦手な上司がいるし、会社はあまり好きではない。それに、斜め向かいに座っているB子先輩は、仕事や態度に厳しい人で、いつも細かく注意されてしまう。絶対にミスをしないようにしなくちゃ!あ~、考えただけで胃がキリキリ痛くなりそう。
→改善ポイント
多すぎる仕事量や人間関係などが原因で、会社にいること自体がストレスに感じることがあります。この心理状態も、体の緊張を起こさせます。無意識のうちに肩に力が入っていた場合、肩こりや頭痛の要因となります。強いストレスからうつ状態になっても頭痛をおこすことがあります。倦怠感や無気力など、別の症状もある場合は、心療内科に相談してみましょう。
【11:30】
朝から一気にパソコンで伝票を入力し続けた。気がつけば昼休み間近。
目が疲れちゃったけど、昼休みまであと少しだから、もうひと頑張り!
→改善ポイント
午前中だけでも、パソコンワークの途中で、2~3回は目を休めたり、体操をする時間をつくることが理想的です。午後の長い勤務時間のためにも、午前中には目や姿勢の疲労はためないようにしましょう。
【12:00】
昼休み。今、ダイエット中なので野菜中心の食事を心がけている。本日のランチは、生野菜サラダとヨーグルト。
時間に追われて1日が終わってしまうと疲労で何もする気になれないかもしれません。休日には休養と気分転換をしましょう。 |
野菜は体に良いのですが、大切なのはバランスです。野菜でも、温野菜をとりましょう。ダイエットの結果、血流が悪くなるなどして肩こりが悪化するケースもあるので、偏った食事は避けましょう。
【13:00】
午後の仕事開始。急ぎの資料作成の仕事が入った。他にも片付けなくてはならない仕事が・・・。今日も残業かな。嫌だなぁ。
→改善ポイント
時間に追われての仕事や、気が進まず嫌々引き受けた仕事によって、ストレスを受け、体が緊張してしまうことがあります。気づかない間に肩に力が入っていることもあります。こういったストレスの回避は、なかなか難しいですよね。仕事以外の時間ができたら、休養と気分転換の時間をバランスよく持ちましょう。気分転換のつもりの習い事などが、逆に重荷にならないように!
【19:00】
やっぱり残業になってしまった。今までほとんどパソコンの前に座りっぱなし。首スジから肩にかけてこってきている。体操したいけど、早く残業終わらせたいので、集中してやってしまおう。でも、お腹が空いたので、ジュースを飲んで紛らわそう。
→改善ポイント
パソコンでの仕事を始めデスクワークは、長時間の連続作業には適していません。座っている姿勢では、首の付け根や首の後ろ、腰に負担をかけることが多いため、長時間座ることはNG! また、長時間の作業では、脳も目も疲労し、集中力が低下します。たった3分でも首や腕をストレッチしたり、席を立つなどすることで、仕事がはかどることもあります。
【23:00】
帰宅。残業はよくあるけど、やはり疲れる。目がぼやけるなぁ。とりあえず夕食にしよう。お昼が少なかったし腹ペコ状態。ついつい食が進んでしまう。
→改善ポイント
夜遅い時間の食事は、胃が働き出してしまい体が休まりません。食事は軽めにして、電子レンジで温めた蒸しタオルで、目の周りや肩のこったところを温めましょう。
【1:00】
深夜番組っておもしろい! つい、ダラダラとテレビを観てしまった。早く寝なくては。さっとシャワーを浴びて寝ることにしよう。
→改善ポイント
筋肉の疲労も含め、体を回復するために適切な時間帯を逃してしまいます。ダラダラ過ごす時間を切り上げ、ぬるめの湯にゆっくり入り、なるべく早めに布団に入るように心がけましょう。シャワーをさっと浴びるだけでは、こった筋肉は和らぎません。
【2:00】
就寝。なかなか寝つくことができない。眠くなるまで、布団に入ったまま読書しよう。
→改善ポイント
布団に入った状態での読書は、肩こりの原因となる姿勢のひとつです。仰向け、横向きでは腕が疲労し、うつ伏せでは首の後ろの筋肉や肩周りの筋肉が疲労しやすいです。仕事で疲労した首にさらに疲労を重ねることになります。寝付くことが出来なくても、横になり体をリラックスさせましょう。
今は肩こりがあっても頭痛にならない人でも、今後緊張型頭痛がおきないようにしたいものです。それには、肩こりをなるべく慢性化させないことです。こりの慢性化は日頃の負担の積み重ねですので、緊張型頭痛の予防が習慣を見直すきっかけになると良いと思います。