突き指は指の外傷の一つですが、誰でも一度くらいは経験した事があるでしょう。過去の経験が仇となって、放置されてしまう事もあります。しかし治療が遅れると、最悪の場合、指が元通りに動かずに機能障害が残る事があるのです。長期間放置しないでX線写真を取りましょう!


突き指を甘くみるのは危険です

突き指は球技と密接に関係しています。球技でなくても、自動ドアやエレベーターの扉の開閉など、ちょっとしたものとの接触で屋内でも起きてしまいます。突き指を医学用語で説明すると解剖用語の羅列になってしまうので避けますが、予期せぬ指の外傷で、内出血はあっても止血が必要なほどの出血がない場合が「突き指」とされます。

何かに指をぶつけた場合、どのように損傷が起きるのかは毎回異なります。突き指は100人いたら100通り、個人でも5回やったら5通りの違った病態と考えなくてはいけません。経験則は危険です。以前の突き指が放置して治ったとしたら、それを幸運と考えるべきです。


突き指のウソ・ホント 正しい対処法とは?

■引っ張ってはいけません!
突き指後に指を引っ張る人が多いようですが、これは、絶対にやってはいけません。無理に引っ張ると切れかかっていた腱や靭帯をさらに損傷することがあるからです。整形外科で実施する徒手整復法という患部を引っ張る手技がありますが、腱や靭帯損傷がないと判断してから実施しているのです。

■むやみに動かしてはいけません!
splint添え木
添え木で安静を保つのが原則です。
教科書的には添え木を添えて指を固定するのが正解です。安静を保つためには添え木とテーピングが必要です。しかし応急措置の場合、適当な添え木がない場合もあります。その場合は親指以外なら隣の指を添え木として利用できます。例えば中指を突き指した場合は中指と薬指を二本まとめてテープで巻けば、応急措置としては十分です。固定のテープは応急なので種類は問いませんがガムテープは剥がす時に面倒なので避けましょう。

■氷で冷却しましょう!
受傷時の状況によっては不可能かもしれませんが、できれば固定後に氷で冷やしましょう。氷自体はコンビニででも入手できます。コンビニ袋を利用すれば氷が溶けてできた水を回りにまき散らさずに患部を冷却できます。

■突き指でも安静が大切です!
外傷(スポーツ外傷)の応急処置の基本はRICEです。RICEは、R:Rest(安静)、I:Ice(冷却)、C:Compression(圧迫)、E:Elevation(挙上)の事です。突き指の場合でも少なくとも安静と冷却は必要です。実際、指の場合の安静を保つ事はなかなか困難です。応急措置には指を安静にする必要があります。

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