不妊症/不妊症の基礎知識・治療法・薬

ドクターへの質問を遠慮していませんか?

忙しそうにしているドクターに質問しにくいなあと思っている方が多いそうです。そこで質問の方法や心構えについて書いてみました。

執筆者:池上 文尋

そんな理由で転院するのですか?


「私、Aクリニックで治療をして3年になるのですが、先日ある記事を読んで、その先生の治療に不信感を持ってしまいました。転院したいのですがどこか良い病院はご存じないでしょうか?」

こういう相談が私のところに毎日のように来ます。それだけ患者さんの立場としては不安な、焦燥感のある日々を送っていると言えるかと思います。

私はその時にたいていこう答えます。「その疑問点に思った事を主治医にお話されて、説明を受けましたか?」
PCO
質問を遠慮していては良い治療に結びつきません。

患者さんの心理として面白いのが、そういう当たり前の事をしないで、いきなり新聞や雑誌の記事を真に受けて転院する人がいるということです。それもその数は少なからずいるようなのです。

ドクターの方としてはいい関係を構築して、そろそろ結果が出ても良い頃だなと思っていたりするわけで、いきなり消息不明になる患者さんに「何かハプニングでもあったのか?」と頭の中に疑問を持ちつつ、ぷっつりと関係が切れてしまうのでとても困ってしまいます。場合によっては自分が何か悪いことでも言ったのかな?と悩まれるようなケースもよく見受けられます。

私は幸いながら両方の立場を見ることのできるポジションなのでこの現象に今回スポットライトを当ててみました。
PCO
疑問が頭に浮かんだら必ず聞くようにすることが大事です。


私は患者の立場としてこれからは頭の中で疑問に思った事は正直にぶつけてみる、診察中忙しそうにしているようならメモ書きして後日でもいいので回答くださいと渡しておくことが大事だと思うのです。

こんな事を質問していいものだろうかとかきっと邪険にされるのではないかというようなネガティブな考えは捨ててほしいと思います。聞きたい事を聞いて初めて治療と言うのは成り立ちますので、遠慮なくが基本です。ただし、相手の状況を見て聞き方などは多少工夫が必要な場合もあると思います。

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