不妊症/全国の不妊治療の病院・クリニック・治療院

広島HARTクリニック訪問記(2ページ目)

今回は不妊医療分野で幅広く活躍されている広島HARTクリニック 高橋院長先生に取材を行ないました。

執筆者:池上 文尋

治療について

Q)先生がこだわりを持って治療している技術を教えてください。

胚盤胞移植法ですね。まず2つメリットがあります。
1つは卵の質を見るときに胚盤胞まで育つという事は良い卵である可能性が高いということです。今までだったら良いか悪いか判断しにくい卵を移植していたのですが、それが格段に減るというメリットがあります。

また、着床環境の整備ということで胚盤胞を凍結保存する事により、周期をずらして母体の子宮内環境のよい時期に胚移植が可能になったことです。通常の排卵誘発剤使用周期・採卵周期では血中ホルモン値が高くなり子宮内膜環境が生理的でなくなっている可能性があるのですが、凍結胚移植ではその影響を受けない環境で移植できるという点が大きなメリットだと思います。

Q)先生は海外から一流の技術をもったドクターやエンブリオロジストを招聘して技術の向上を図っていると伺っていますが、今までどのくらいの方が来られていますか?またその効果について教えてください。

当院では大体年に2回、海外から最新の技術を持つドクターに来て頂いています。その目的はまず自分達の医療現場を第三者にチェックしてもらうことです。自分達ではいい医療を提供していると思っていてもそれは第三者に見てもらわないとわからないことです。だから彼らに不十分な部分を指摘してもらい、アドバイスやサジェストを頂いています。

また、不妊治療は日進月歩の分野であり、知識や技術はすぐに陳腐化していきます。それをおぎなう面もあるかと思います。

Q)現在のART成績はいかがですか?

ホームページに細かく掲載しておりますが、ある一定の成績を出していると思います。ただ、妊娠率は高い医療技術と高いクオリティマネージメント、そして高い患者満足度があって初めて結果がついてくるものだと思いますので、妊娠率だけでなく当院の医療全体の質向上を追及して行きたいと思っています。



Q)先生の治療理念やこだわりについて話してください。

我々の治療の目的は健康な赤ちゃんをつくることであり、そうなるように医療の質を向上・維持させて患者さんの満足度を上げることです。そのために最近では特にクオリティマネージメントに力を入れております。海外のクオリティマネージメントのシステムを導入しておりますし、今年ISO9001取得を予定にしております。(広島HARTクリニック訪問記2に続きます。お楽しみに~♪)

★広島HARTクリニック訪問記2



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