10代の頃から生理不順だった私は、高校生の時、母の付き添いで産婦人科に相談に行きました。その時は内診もなく、問診だけだったにも関わらず、「将来子どもが出来にくい身体ですね。」と言われました。
高校生としてはあまり実感もなかったのですが、少しショックを受けました。生理不順を治すにはまず、3ヶ月ほど基礎体温を付けてきなさいと言われましたが、半月ほどで面倒臭くなってやめてしまい、そのまま通院もしませんでした。
その後も生理が1ヶ月に2回あったり、3ヶ月なかったり、3週間続いたりっと、全く安定せず、痛みもかなりひどかったので20歳になった頃、再度近所の産婦人科に行きました。
生理不順を訴えると、尿検査をした後、診察室に呼ばれ「妊娠はしていません。全く・・若い子は。」と非難の声。妊娠判定に来たわけではないのに、恥ずかしかったし腹も立ちました。それでもう産婦人科に行くのが嫌になり、生理不順や生理痛のひどさも我慢するしかないと考えました。
それから10年近くもたって、結婚する相手と巡り会い、急に昔「子どもが出来にくい身体」と言われたことが気になって仕方なくなってきました。
そこで、今度は1ヶ月基礎体温をつけて、産婦人科に行きました。結果は、ホルモンバランスが悪いとのことで、排卵時期もはっきりしないと言われました。
早速ホルモン剤を出してもらい、飲み続けていましたが顔や身体にむくみが出てきて、挙式の関係もあり、また途中で止めてしまいました。そして結婚生活も2年経った頃、私より後に結婚した友達も次も次と出産し、続けて二人目妊娠の子たちもいて、「あなたも30歳過ぎてるんだから、早く産んだら?」「年齢いってからの子育てはしんどいよ-」などと言われ、内心とても焦ってきました。
ネットの掲示板で見た、豆乳やグレープフルーツ、ビタミンEのサプリメントを毎日飲んだり、マカ100%を買って試してみたり(高価の為一度だけ・・)本当に妊娠できない身体なのかしら?肝心の「子作り」も年々減ってきて、子どもを欲しがっている割には主人も協力的でなく、不安と焦りはつのるばかり。
今度こそは通院を続けよう!! そう思い、近所でも別の産婦人科へ。前回と同じく、ホルモンバランスが悪いことと、排卵していないかもしれませんっとショックな一言。それからの治療は、基礎体温を付け、不規則な周期ながら、生理開始後に排卵誘発剤クロミッドを飲み、タイミングを計って行為をするっという方法を半年ほど続けました。
その甲斐あって、そろそろ別の方法に変換しようかという時に、妊娠が発覚しました。嬉しくて、大事大事にしていたのが逆効果だったのか、5ヶ月の頃に一度切迫流産になり、2週間ほど寝たきり状態でしたが、今は安定していて無事に生まれるよう祈るばかりです。
オールアバウトは苦しい時期にいい情報がないかとインターネットで検索した時に出会いました。豊富な情報で苦しんでいるのは自分だけじゃないんだということを感じたのもこのサイトのお陰です。今回、うまく妊娠する事が出来たのでご報告のため、メール致しました。
大阪府 EM 現在、妊娠7ヶ月
(解説)
EMさん、ご投書ありがとうございました。典型的な内分泌系の異常による排卵障害のケースだと思います。前回の田村秀子先生も言われていましたが、このパターンは結構多いということです。クロミッドとタイミング療法でうまく行ったとのことですが、意外とすんなりと成功したケースといえるのではないでしょうか。
しかし、上記の文章にもありますが、やはり患者さんのナーバスな状況にドクターの不用意な発言や周りの人の発言がその人を傷つけてしまうことがしばしば見受けられます。医療現場での会話への配慮も考えて頂くと共に患者さん本人もそういう言葉に負けないポジティブな心を持つように心がけていく事が必要なのかなあと思いました。
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