昨年、私の友人H氏が結婚しました。式に行けなかったので11月にお祝いとして飲み会に誘いました。美味い酒を飲みながら、新婚のノロケ話を聞くのも乙なものだと思ったのです。しかし飲み会の始まりから、H氏は何かさえない顔。徐々にお酒が進んできたところで、彼が突然、こう言いました。「池上は不妊治療に詳しいらしいなあ~、実はうちも不妊になりそうだ……」
さすがの私も「こいつは一体、何を言っているんだ?」と面食らいましたが、詳細を聞いてみると「なるほど!」と思う話の連続でした。今回は成田EDについて、お話しましょう。
36歳の友人を襲った「成田ED」
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若い人は特に自分自身もどかしいと思ってしまいますね。 |
H氏は現在36歳。外資系の企業に勤める中堅社員です。仕事も順調、収入も同じ年齢のサラリーマンよりは多いので経済的にも安定しています。営業系の仕事なので人当たりもよく、得意先にも可愛がられており、何の問題もありません。またプライベートでは彼女と3年の交際の末に昨年結婚したと言う訳です。
もちろん今の時代の事に恋人としてお付き合いして3年ですから、性生活もお互い順調に進んできたと言えます。そして、結婚してハワイに新婚旅行へ行き、子供を作るべく旅行中は頑張ったそうです。
しかし、それからが問題でした。新婚旅行から帰ってきた次のSEXから、H氏は突然、完全にEDになってしまったそうです。
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EDは夫婦の問題として捉えて欲しいですね |
最初の1週間は、新婚旅行中に溜まっていた仕事で帰りも遅く、家に帰っても寝るだけの生活でした。しかし1週間後、SEXを行おうとしたところ、まったくだめになっていたのです。そのときは疲れから来るのだろうなと深く考えなかったそうですが、その5日後もやはりだめで、奥さんになじられたそうです。それから、1ヶ月が経つのだけれどまったくだめなところで、私との飲み会になったという経緯です。
これは最近よく言われている「成田ED」の典型的なパターンと言えるのではないでしょうか。
次のページでは、成田EDとは何かをご説明します。