セトロタイドは保険適用の薬なのか?
保険適用ではありません。よって自費負担になります。セトロタイドの価格について
価格は薬価で決められていないので医療機関によって若干、費用が違います。よって価格は各医療機関にお問い合わせをして頂ければと思います。ただ、一回の周期の時間と薬剤費を無駄にしてしまわないように使う薬剤ですので、身体の状況に合わせて使うことになるかと思います。セトロタイド3mgの製剤写真です。 |
製薬会社は医療機関にどのようにして最新医薬情報を提供しているのか?
医療機関にはMR(医薬情報担当者)という薬の適正使用情報を伝える担当者を訪問させて、セトロタイドの情報を伝達しています。そして「体外受精ドットコム」(※閉鎖)というWEBサイトを製作して体外受精の専門的な学術情報やセトロタイドの海外情報や文献情報を紹介しています。ドクターだけではなく、エンブリオロジストや不妊に関わるナースや薬剤師の方が見ても非常に役立つ情報満載です。セトロタイドの情報だけではなく世界各国の不妊治療ニュースや不妊治療関連の最新情報が掲載されているので効率の良い情報収集が可能だと思います。
ちなみにこの体外受精ドットコムでは私もコンテンツ制作のお手伝いのために参加しておりますので不妊専門クリニックにお勤めの方にはご登録頂いて、チェックをして頂ければと思います。日本全国のクリニックを取材してクリニックの裏方であるエンブリオロジストの取材記事を書いております。
まとめ
今回は注目の新薬セトロタイドのQ&Aでした。私の印象としては海外でも多くの症例で使われている薬剤なので効果としてはPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の方のようにOHSSを起こしやすい方や今までの排卵誘発でうまくコントロールできなかった人にとって新しい治療法の選択肢が出来たことは喜ばしいことと思っております。不妊治療の分野において薬剤開発は意外と後手に回っている日本の不妊治療の現場に一筋の明るい光となりうる話題だと思います。製薬企業には今後も是非、新しい不妊治療の薬剤開発を進めてもらいたいものです。