(池上)
じゃあこのような産まない状況を打破するのにどうすればいいとお考えですか?
(葉石)
まず、男性の育児参加を推進することですね。そして企業内での男性の育児休暇もまったく消化されていないという現状からやはり男性もどんどんこういう制度を活用して女性と同じように育児を行うことが大事だと思います。
それからやはり不妊治療の保険適用は必要だろうなと思います。今の助成金制度はまやかしだと感じます。もっとしっかりと患者さんと向き合った制度にして欲しいですね。例えば、給与での足きり制限(650万円以上の人は助成金が使えない)は撤廃するなどの具体的な方法も考えて欲しいと思います。
また、学校教育の中でもっと子供に接する機会を作って欲しいと思います。今は子供に接する機会が少ないので子供の可愛さや良さを知ることがなかなか出来ない社会になっていると思います。それを解消したいですね。
さらに病院の環境、特に公立病院の環境を変えて欲しいと思います。それは妊婦さんと不妊治療の患者さんが共に待っている状況を作り出している部分です。これはお互いにとって相当ストレスになるので避けたい環境だと思います。
葉石さんです。おひとりさま向上委員会でご存知の方も多いはず♪ |
(池上)
今後の活動はどのような事をお考えでしょうか?
(葉石)
今回、取材を行ってきて消化不良の部分もありましたのでもっと色々な関係者にお話を聞きたいと思います。例えば、「産まない」と決めている人だけにしぼってお話を聞いてみるとか、あと女性の労働条件の改善に力を入れている企業を取り上げてみたいですね。
(池上)
どんな方に読んで頂きたいと思っていますか?
(葉石)
今回は私が同じ年代の女性として同じ目線に立って取材を重ねてきました。
よって今、まさに「産み時」の女性に読んで頂きたいと思います。特に産もうかどうかを悩んでいる方に見て頂き、その中から光を見出して欲しいと思います。
<まとめ>
葉石さんの言われるとおり、私の周りにも多くの女性が産みたいけど・・・・という女性が多いので今回のこの本はその方々の1つの指標になるのではないかと思っています。
私は男性ということでこのテーマについて最初はぴんと来なかったのですが、インタビューをしている間に、様々な社会的な問題や環境の不備が頭野中で明確になってきました。
出生率1.2を切るこの時代、多くの人に読んで頂きたい一冊です。
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産まない理由(葉石かおり著)