今回は横浜の女性だけの鍼灸院「パクス・テルレーナ治療室」を取材致しました。この治療院を取材するきっかけはWEBサイトの相互リンクのお願いからでした。サイトを拝見して、そのセンスの良さと女性だけの治療院ということで興味を持って取材をお願いしたところ、快く応じて頂きました。一時間の取材の中でとても役に立つお話をいくつもして頂きました。ご覧下さい。
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スタッフの皆さん。すべて年代が違う3人です♪ |
湯浅院長インタビュー
1) 何故、女性だけの治療院を作ろうと思われましたか?きっかけを教えてください。
鍼灸治療は、患者さまの全身(心と体)を拝見して治療を進めていきます。患者さまの月経の状態、性生活、個人的なお悩みなど詳しくお伺いする場合もあります。そうしたお話をゆったりと皆さま向き合ってお伺いするために、私の場合は、同じ同性同士の空間が最適であろうと考えました。
2) 不妊治療における貴院の治療方針を教えてください。
「赤ちゃんは授かりもの」という言葉があるように、どんな医療でも最後は誰にも操作できるものではありません。「不妊」治療や高度生殖医療を受けられている方々の中には治療を受けているのに、精神的・肉体的に疲れてしまっているという方も多くいらっしゃいます。
そのような「不妊」治療を取り巻く環境の中で、当治療室では皆さまが抱える不安や焦り、体調不良を和らげて行く治療を行っていきたいと思っています。赤ちゃんとの出会いをゆったりと待ちながら、その方自身の心と体のバランスを整えていく事が大事だと思っております。よって私達はそれぞれ個人の身体の状況を見て、まず元気になってもらうことを目的としています。それが鍼灸治療としての「不妊」治療だと考えています。
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鍼灸の治療風景です♪ |
3) 不妊治療の場合、どのような施術を行なわれますか?
心と身体を整える治療を行ないます。それが結果的に妊娠に結びつくと思っているからです。施術は鍼灸のみです。患者さんの全身の状態を拝見して、東洋(中国)医学的な病名「証」を立てて、その証に対して治療を施します。そのような治療を行なう事により、次第に月経周期や基礎体温が安定し、その他にお持ちの症状、例えば、月経痛、片頭痛、冷え症、精神不安などの症状も改善してきます。
初診は1時間30分から2時間かけて行ない、患者さんの思っていること、身体の状態などくまなく拝見致します。このような治療を進めていく中で、個人差はありますが、6ヶ月前後で赤ちゃんにめぐり合われる方が多いかと思います。
4)不妊治療以外に女性の疾患や主訴で多いのはどんなものですか?多い順に3つ教えてください。
自律神経失調症が最も多いです。第二位は月経不順、第三位は更年期障害です。自律神経失調症、月経不順は、「不妊」症で治療をお受けになっている方も多く悩まれている症状です。
5)患者さんの年代はどの年代が多いですか?
20代後半~30代後半の方が最も多い層です。よって「不妊」に関連する人も多いです。