子宮内膜症と不妊
不妊原因で最も多いのが原因不明の機能性の不妊ですが、その大きな原因の1つがこの子宮内膜症ではないかといわれています。日本子宮内膜症協会(JEMA)の調査では子宮内膜症患者の約半分が不妊を訴えているというデータもあり、不妊症と子宮内膜症との関係は深いことがわかります。
じゃあ子宮内膜症が妊娠に影響する因子はどんなものがあるのでしょうか?
箇条書きにあげてみました。
1)卵巣の病変(チョコレート嚢腫)
2)卵管や卵管采の癒着による卵子のキャッチアップ障害(卵巣から出た卵子を取り込めない)
3)マクロファージ等の免疫関連の亢進による障害(精子や卵子に悪影響がある)
4)プロスタグランジンやサイトカインの増加による受精卵やその子宮内環境への悪影響
子宮内膜症では、これらの要因が複雑に関わりあって、妊娠しにくい状態になっていると思われます。
次回は子宮内膜症の治療、そして不妊治療との関係について深く掘り下げて行きたいと思います。
関連サイト
日本子宮内膜症協会
子宮内膜症Q&A
子宮内膜症、原因はアレルギー?
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