不妊症/男性不妊の原因・検査法

不妊治療、精子(精液)検査について

精子の検査を受けたことのある男性が少ないために不妊治療時の問題につながることがあります。本日は精液検査について説明してまいります。

執筆者:池上 文尋

精液検査のすすめ


最近、不妊が離婚の原因の一つになったという話を自分のプライベートでも聞きますし、このサイトへの投書にもちらほらと見かけます。その中でよく話に出てくるのが男性の不妊治療への認識不足、非協力の多さです。

不妊の原因は多くの先生方が言われている通り、男性と女性は50:50でまったく同じ程度の比率であるということです。しかし、不妊治療において女性が先導している状況はご存知の通りです。

その昔、不妊は「女性の原因」であると言われてきました。映画でもありましたよね、子供が産めないから離縁されるというストーリーが。その知識不足と不条理なシチュエーションに見ていると涙が出てきます。でもこの不妊治療が進化した今でもそんな昔の話のようなことが結構あるのです。

そんな不幸を起こさないためにも男性には一度「精液検査」を受けることをお奨め致します。

社会人になり、結婚できる年齢になったら一度、不妊専門クリニックもしくは泌尿器科に行って、自分自身の精子を調べてもらうのです。きちんと精子は存在しているのか?そして精子は運動しているのか?精子の奇形率はどれくらいか?

ちなみにまだ男性で一度も調べていない人は早めに検査されることをお奨め致します。特に不妊治療を開始しようと思っているご夫婦の場合は必須です。

早めに精子を調べておくことによるメリットは下記の通りです。

1)自分の精子に妊娠させる能力があるかどうかを把握できる。
2)もし精子に問題が見つかった場合、早く治療が開始出来る
3)避妊や妊娠について自分自身、意識することにより深く知ることが出来る
4)不妊治療を夫婦で行う場合、やる気を奥さんに伝えることが出来る
5)生活の不摂生やストレスの状況も精子の状況から振り返ることが出来る
精子のイラスト図です


次のページは検査の方法をご紹介します。
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