読者アンケートの中で気になるという回答が最も多かったのは、治療費用の問題でした。私のメールBOXにも、毎週のように費用に関する感想やご意見を頂きます。そこで今回は不妊専門クリニックの費用について一歩踏み込んでみたいと思います。

10万~100万? 費用表示に開きがある理由

お金は効果的に使いたいですよね!
クリニックのWEBサイトにも記載がある費用。かなり誠実に詳しく書かれているものもあれば、かなりあいまいに書かれているものもあります。

ある読者の方から頂いたメールには、最初のカウンセリングでは体外受精で50~60万円程度と聞いていたのに、最終的には100万円近くかかってしまった、というきちんとした説明を受けられなかったパターンも見受けられます。

しかし、なぜこんなにも開きがあるのでしょうか? 高度生殖医療を受ける際には以下のことに注意が必要です。

まず、高度生殖医療というのは「自由診療」であり、健康保険が使えないということ。よって、すべてが「自費扱い」になってしまうのです。ここをまず理解しておいてください。

そして、自由診療というのは寿司屋でいう「時価」です。ですので全ての病院で一律なのではなく、クリニックの状況や考え方で値段が大きく変わってくることがあります。同じ体外受精でも100万円以上かかるクリニックもあれば、大学病院のように10万円台でできるところもあるのはこのためです。

体外受精の料金で知っておくべきこと

治療には身体と心とお金のバランスが大事です。
体外受精の料金で気をつけなけばらないポイントは2つあります。

一つは「検査費用と薬剤費を料金表の中に明確に書いていないところが多い」ことです。これは悪意を持ってそのようにされているのではありません。検査も薬も人によって行う検査や薬の量が違うから一概に書けないという部分があるからです。しかし、医療機関側も配慮の足りない部分が多いのも事実です。

そしてもう一つは、「培養技術の部分で凍結卵にしなければならない時の凍結費用や卵のう化(殻を取り除く)を促進するハッチングの費用」も人によって行ったり、行わなかったりするため。この部分も場合によっては費用にかかる訳です。

よって、自分が体外受精をする時には基本費用に上記の費用を上乗せして考えなければいけません。

患者さんは表示の金額をそのまま見積もって、治療に望む方が多いので後から「こんなにかかったのか!」と驚かなければならないことになるわけです。

次のページでは、費用トラブルを避けるための6ヶ条をご紹介します。