どんな人が要注意?
・いままで血栓ができたことがある人
・血管の内壁が傷ついている人
血管の中の壁が傷ついている人は傷を治そうとして血が固まりやすいのです。(血管の中にかさぶたがいっぱいできていると思ってください)具体的には、中高年の方、激しいスポーツをする方(ワールドカップ前にサッカーの日本代表選手がこの症状をおこしたのは有名な話)、足の骨折など怪我をした直後の方、高脂血症、糖尿病などの方です。
・血が固まりやすい人
妊婦さんや、経口避妊薬を飲んでいる人はこれに当てはまります。また、大手術を受けた直後の人や、癌など悪性腫瘍のある人も要注意です。
予防するにはどうすればいいの?
まず、繰り返すようですが、足の中でどろどろした血液が固まってしまうことが問題なので、血の流れを良くすることが重要になります。
具体的には
・体を締め付けない・・・きつい服は着ない、ベルトは緩める
・足を動かす・・・まめにトイレに立つ、1時間に1回は足首をパタパタさせるなどの運動をする
・水分補給をする・・・水やジュースを飲む(ただし、過度の飲酒は利尿作用と足をむくませる作用があるので飲みすぎは控えてくださいね)
といった対策になります。
また、上述した「血の固まりやすい危険因子」に思い当たることがある方は旅行前に主治医に相談してください。
場合によっては薬物で少し血をかたまりにくくすることができます。
万が一の場合
もし飛行機を降りるとき、太ももより下の足が痛かったり、腫れたり、妙に赤くなっていたりしたら、まず立ち上がらないで乗務員の方に相談しましょう。(動くことによって血栓が肺に移動してしまう可能性があります)
しっかり知識を蓄えて、楽しく旅行にでかけましょうね。
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