百日咳の症状・診断
咳が非常にツライです |
- 口
- 咽頭(のど)→上気道炎・咽頭炎
- 気管支→気管支炎
- 肺→肺炎
特に乳幼児に感染した場合、無呼吸を起こしたり、呼吸困難を起こすので大変です。少し大きな子でも、咳がひどい場合は、百日咳が疑われます。
百日咳は、風邪の様な症状で咳は軽い時期、咳のひどい時期、回復するまでの時期があり、すべて合わせると、100日程度がかかります。この病名の所以です。
そしてまた百日咳には特有の咳があります。
短い連続した咳が「コンコンコン」と5~10回発作的に続く「スタカット」、その後「ヒィー」と息を吸い込む「ウープ」と呼ばれる発作を繰り返します。この繰り返しを「レプリーゼ」と呼んでいます。このレプリーゼは夜間に増悪することが特徴です。一度聞くとなかなか忘れない特徴のある咳です。
百日咳を確定診断する方法には、血液検査があります。百日咳の抗体を測定します。百日咳菌には、リンパ球を増やす因子がありますので、血液検査で、リンパ球が非常に多くなります。正常が1万までですが、2万~3万以上になることが多く見られます。
次のページでは、「百日咳の予防と治療」についてご紹介します。