咳症状が長引く百日咳…喘息などの持病悪化の因子にも

咳をする男性

百日咳の流行が問題になっています

百日咳は、「百日咳菌(Bordetella pertussis)」という細菌に感染することで起こります。百日咳菌はウイルスと異なり、栄養があれば増える微生物ですが、培養するのは難しい菌です。百日咳菌には、様々な活性物質があり、リンパ球を増やす因子、赤血球を集める因子、ヒスタミンを増やす因子、免疫を高める因子が含まれています。百日咳には、マクロライド系やテトラサイクリン系と呼ばれる抗生物質が効きます。

この微生物は、気管や喉などの気道に感染することが特徴です。痰や唾液、咳で人から人に感染します。

百日咳により増悪する気管支喘息・アトピーの症状

■気管支喘息
百日咳は、気管支喘息の増悪・悪化因子です。つまり、百日咳にかかると、咳がひどくなり、ゼイゼイ、ゴロゴロ、ヒューヒューといった呼吸音がする「喘鳴」が出てきます。百日咳の成分で咳が続くため、一度かかると、咳の症状が長く続き、喘息発作が出てしまいます。

■アトピー
百日咳菌は皮膚に感染することはありませんが、アトピーがある人にも注意は必要です。ひどい咳のために睡眠不足となった場合など、アトピーの悪化因子になります。また、百日咳菌には、ヒスタミンを増やす作用がありますから、それによりアトピーの痒みが増してしまうことがあるためです。

次のページでは、「百日咳の症状や診断」についてご紹介します。