咳症状が長引く百日咳…喘息などの持病悪化の因子にも
百日咳の流行が問題になっています
この微生物は、気管や喉などの気道に感染することが特徴です。痰や唾液、咳で人から人に感染します。
百日咳により増悪する気管支喘息・アトピーの症状
■気管支喘息百日咳は、気管支喘息の増悪・悪化因子です。つまり、百日咳にかかると、咳がひどくなり、ゼイゼイ、ゴロゴロ、ヒューヒューといった呼吸音がする「喘鳴」が出てきます。百日咳の成分で咳が続くため、一度かかると、咳の症状が長く続き、喘息発作が出てしまいます。
■アトピー
百日咳菌は皮膚に感染することはありませんが、アトピーがある人にも注意は必要です。ひどい咳のために睡眠不足となった場合など、アトピーの悪化因子になります。また、百日咳菌には、ヒスタミンを増やす作用がありますから、それによりアトピーの痒みが増してしまうことがあるためです。
次のページでは、「百日咳の症状や診断」についてご紹介します。