歯・口の病気/入れ歯・差し歯・義歯

入れ歯が痛い……3つの原因(2ページ目)

入れ歯を使いはじめると、誰もが一度は経験するのが、入れ歯が歯茎とぶつかって痛くなる通称「あたり」と呼ばれる現象です。今回は入れ歯の「あたり」についてガイドが解説します。

丸山 和弘

執筆者:丸山 和弘

歯科医 / 歯の健康ガイド

入れ歯の調整が難しいわけとは?

入れ歯の内面
複雑な形態を力の配分に合わせて調整する必要がある
新しい入れ歯では、入れ歯と土手は、かなり精密な状態で密着しています。この状態でも、咬み合わせの時の生まれる力が、均一に粘膜へ伝わらないと粘膜にあたりが発生します。

入力される力は、自分の歯の部分では強く、入れ歯の部分では弱いなど均一ではなくムラがあります。そして受け止める歯茎も粘膜の厚さが一定ではなく、クッション効果も異なります。しかも土手のような傾斜があり平らな部分はほとんどありません。

そこで力を分散させる機能の働きをするのが、入れ歯の歯並び(咬み合わせ)ですが、歯の並べる位置や場所、角度などを利用して、力が分散するようにしてあります。入れ歯の歯の表面は、傾斜した部分や山の部分があり、これらをうまく、合わせなくてはなりません。

さらに実際に使用すると、下あごは、前後左右に自由に動きます。その動きを邪魔しない対応も必要となります。

「入れ歯が合わない……」こんな場合、入れ歯と土手の歯茎の隙間が合っていないように考えがちです。しかし実際には、「咬み合わせも合っていない」という状態がほとんどです。



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