楽しいプールは、結膜炎などの目の病気の感染源になることもあります。洗眼をする人が多いようですが、これは角膜の保護には逆効果。病気に感染しないための、正しいケア方法をご紹介しましょう。

洗眼が本当に必要なのはどんな時?

eye_rinse_01.jpg
目に薬品が飛び込んだ時は洗眼が必要です!
水道で目を洗うシーンはいくつかあります。例えば水道の洗眼器。本来は何のためのものでしょうか? もっとも必要があるのは、何らかの化学薬品が目に飛入ってしまった場合です。化学薬品を扱う工場では安全上必要なものです。とは言え、最近では目の保護にゴーグルを使うので工場でも出番は減っています。

一般家庭に洗眼用の水道はないでしょうが、キッチンやトイレの洗剤、ヘアカラーなどが目に入ってしまった時には、十分な洗眼が必要です。シャワーの水の量を少なく出して使えば、家庭でも簡単に水道水で洗眼ができます。この場合は必ず洗眼後に眼科に行って損傷の程度を確認する事をお薦めします。

プールでの洗眼は不要!?

tear_01.jpg
涙には目を保護する作用だけでなくて抗菌作用もあるんです。
涙の役割を考えるには、涙の成分について知る必要があります。涙の90%は水で、舐めると塩辛いのは海水を薄めた組成に近い塩分が含まれているからです。朝起きがけに、瞼に固形化した涙が付着している事がありますね。この固形化した成分は粘液と蛋白成分です。粘液成分は角膜を保護しています。この蛋白成分は抗菌作用がある成分を含んでいます。

涙は目から鼻に流れます。抗菌成分の蛋白質を有効にリサイクルして使っている事になります。ですので、実は学校などで習慣的に実施されているプールでの洗眼は、粘膜保護作用と抗菌作用を持つ涙を落としていることになるのです。

報告されている少数を対象とした実験によると、塩素を含む水道水を用いた洗眼は角膜を傷つける可能性があります。プールでの洗眼は不要と考えるべきでしょう。

>>次ページでは、プールでの目の保護対策を解説します。>>