コンタクトレンズで失明も!?
瞳は呼吸しています |
コンタクトレンズが装着されると、角膜はフタをされたように、大気から遮断され酸素の摂取ができなくなります。角膜と、レンズの間の涙がまばたきをするたびに入れ替わり、新しい涙が酸素を運び込みますが、まばたきによる涙の交換率は、ハードで約20%、ソフトでは約2~3%と低くなるようです。
そして、酸素透過性の低いレンズを長期間、毎日長時間使用しつづけると、角膜内皮細胞が減少していくという報告があります。その結果、許容範囲を超えると、角膜が濁って視力低下、もしくは失明を招き、角膜移植が必要になる場合もあります。
また、酸素を通しにくいコンタクトレンズをつけたまま、眠ってしまうことをくりかえすと、角膜上皮障害、角膜新生血管などの眼障害が発生することがありますから絶対にやめましょう。
コンタクトレンズが酸素を通すことを示す値とは?
酸素透過性の高いコンタクトレンズを選ぶほうが、角膜内皮の健康を守るためにはよいといえます。そこで、コンタクトレンズメーカーから公表されている数値の基準をいくつか紹介しましょう。酸素透過率(Dk/L値):100×10-9(cm・mLO2/sec・mL・mmHg)
*最初の数値(例100)のみをそれぞれの酸素透過率の値としてとりあげる。数値が高ければ、酸素透過性が高い。
酸素透過係数(Dk値):100×10-11(cm2/sec)・(mLO2/mL・mmHg)
*最初の数値(例100)のみをそれぞれの酸素透過係数の値としてとりあげる。コンタクトレンズの材質そのものの酸素透過性を示す値。
EOP値(Equivalent Oxygen Percentage):
コンタクトレンズ下の角膜表面が、どれくらいの酸素濃度(単位%)にあるかを示す値。
ただし、これらの値は、新品のレンズの状態で、その後の使用状態、レンズのケア状態により、酸素透過率は低下していくことは避けられないようです。
カラーコンタクトレンズは、酸素を通しにくい?
度入りのカラーコンタクトレンズは、通常のレンズより見え方の質は多少落ちる傾向があるようです。さらに、レンズに色をプリントしてあるので、酸素の透過性が低く、目に与える負担も大きく、トラブルを招く場合があるようです。オシャレの小物として、気軽に利用されることが多いのですが、できるだけ装着時間は短時間にしたほうが、目の健康にはよさそうです。人間が呼吸をしないと生きていけないように、目にも酸素が必要なのです。パソコン作業や紫外線量の増加など、コンタクトレンズ使用者にとって現代は過酷な環境です。
目にやさしいコンタクトレンズ選びは、酸素透過性だけでは充分条件ではなく、形状や耐久性などの条件も考慮に入れるべきですが、、必要条件のひとつとして指標のひとつになります。また、経験豊かな眼科医のアドバイスをうけ、購入後は適切なケアをし、定期的な眼科での診断を続けましょう。
*AllAbout目の健康関連リンク*
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