「朝起きたら家族から、その目どうしたの?と言われてはじめて気がついた。」
このように白目部分が真っ赤になってしまい、自分も会う人もビックリしてしまう目の症状があります。体裁を気にして症状が治まるまで眼帯をつけたり、サングラスをしたりする方もいることでしょう。
体面には、かなり気はずかしい状況になる |
結膜下出血とは?
結膜下出血(けつまくかしゅっけつ)は、白目の一部分がわずかに赤く見えるもの、黒目の周りが真っ赤になるものなどがあります。通常は痛みやかゆみなどの自覚症状はあまりないため、朝起きて鏡を見て見つけたり、家族に指摘されたりして気がつくこともよくあります。これは白目の膜(強膜)を覆う薄い膜(眼球結膜)の下にある小さな血管が破れて出血したもので、白目部分が赤くなるのです。この赤みがひくまで数週間かかるかもしれませんが、自然の治癒を待つことになります。
もし痛み、かゆみ、目やになどの症状がある場合は、眼の外傷や病気の原因も考えられますので早めに眼科医の診察をうけましょう。
結膜下出血の原因
一般的な生活の何らかの誘因が発端のときは、これといった本人の心当たりがなく起こってしまうことも多いはず。または眼科的、全身の病気が原因となるものもあります。■一般的な生活での要因
- くしゃみ・せき
- お酒の飲みすぎ
- 月経など
- 目をこすった
■眼局所の要因
- 眼の疲れ
- ドライアイ
- 急性結膜炎
- 目を打撲した
- 眼外傷、手術
■全身性疾患の要因
- 動脈硬化
- 高血圧
- 糖尿病
- 腎炎
- 貧血
これら眼科と全身性の原因によるものは、それぞれの病気の治療が必要となります。
症状の進行
結膜下出血の状態は、赤色、茶褐色、黄色、白色と変化します。まれに、茶褐色が比較的長期間残ることがあります。ほとんどの場合、1~2週間ほどでその出血は自然に吸収されてなくなります。視力や視野にも影響が出るわけでもありません。
さらに、こんなときは眼科医に詳しく状況を説明し相談しましょう。
- 眼外傷をうけたとき
- 痛みやかゆみ、目やにを伴うとき
- ひんぱんに繰り返すとき
- 発熱を伴うとき