目の病気/飛蚊症

目の前の浮遊物は飛蚊症かも?(2ページ目)

あなたの視界に、いつも黒い虫のようなものが見えて、わずらわしく感じることがありませんか?それは、飛蚊症(ひぶんしょう)かもしれません。

執筆者:高林 克枝

加齢により、飛蚊症になりやすくなる

この症状は、生まれつきの場合、加齢による場合、加齢以外の原因による場合があります。多くの人にとっては、加齢により、網膜裂孔や網膜はく離などの原因で、いつのまにか飛蚊症が進行してしまうことが心配です。

イラスト
年齢を重ねるとなりやすくなる
まず、生まれつきのものは、胎児のうちの組織の一部残骸で、あまり気にする必要はないようです。

加齢による飛蚊症は、白い紙や壁を見て、黒点、水玉、不透明の小さな円などが浮遊していることに気づいてわかります。黒い点や黒い影があるのは、出血によるもので、他には、硝子体のなかに、離水と呼ばれる、空隙(くうげき)液体がたまった袋のようなものによる場合などがあります。

突発的に発症するのは、後部硝子体剥離で、硝子体が収縮したり前方へ移動し、網膜からはがれ、浮遊物は大型、色が濃いなどの特徴があります。放置すると網膜はく離になり、失明の恐れもあるので、すぐに専門医にかかってください。

治療としては、網膜裂孔による早期発見の場合、剥離をしていなければ、レーザー光凝固法で治療ができる場合が多いようです。
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