なぜ若い人よりシニアに多い?
血管の老化が一因
血管は水道のホースと同じ |
人の血管はちょうど水道のホースみたいなものだと想像してみてください。水道ホースも年季が入ってくればだんだん硬くなり、中にいろいろな泥やさびがたまってきて、柔軟性がなくなりますよね。その状態が動脈硬化と同じイメージです。泥やさびを作るのがコレステロールであり、血糖だったりするわけです。血管壁にべっとりとしたコレステロールがくっつくのは、ちょうど、水道管の詰まりを想像していただくと近いと思います。さらに高血圧は、この硬く狭くなったホースにさらに水圧(血圧)がかかっていると想像してみてください。かなり負担が高そうですよね。
そして、もちろん、狭くなった血管は詰りやすくなります。血流の多い臓器ほどその影響が大きく出ます。つまり、心臓、脳、腎臓などです。脳の血管が詰まれば脳梗塞、心臓の栄養血管が詰まれば心筋梗塞、腎臓の血管が詰まれば腎不全、どれも場合によっては死に至る疾患です。
糖尿病、高血圧、高脂血症といった生活習慣病がクローズアップされるのは、こういったそもそも加齢に伴う血管の状態をさらに悪化させる因子だからです。肥満が加わると「メタボリックシンドローム」ですよね。メタボリックシンドロームについて詳しくはメタボリックシンドロームって何?へどうぞ。
日本人における動脈硬化症の危険因子 |
数値が大きくなればなるほど、動脈硬化になる可能性が高いことを示します。ご覧の通り、やはり、最も大きい関与は「年齢」なのです。
次のページでは、「予防はどうすればよいの?」についてお届けします。>>