人間ドックは全身の健康状態を、より詳しく調べることを目的としています。近年、医療が細分化されるにつれて、特定の臓器を対象にした更に精密な健康診断・人間ドックが行われるようになりました。50代からの健康を維持するために、特にお勧めしたい人間ドックをご紹介します。


人間ドック、普通の健康診断とどう違う?

ドック
船のドックと同じように、人間ドックは全身の検査を行います
健康診断では一般的にはどの年代にも血液検査・尿検査が共通しています。限られた費用の中で、日常的に多い病気をできるだけ見つけ出すのが目的なので(このことをスクリーニング:選別と呼びます)、心電図やレントゲン写真を行わない人もいます。


ところが現実には、レントゲンには写らなかった肺ガンがCT検査で見つかることがあります。あるいは、血液検査で異常のなかった肝臓に、エコー検査を行うことで初めて異常が見つかることもあります。そうした見つかりにくい病気も含めて、できるだけ綿密に調べるのが人間ドックです。


人間ドックは健康診断の拡大版と解釈しても差し支えありませんが、検査の増えるぶん、必然的に費用も高くなります。最近では医療技術・検査機器の進歩に伴って、人間ドックも更に臓器別に細かく行われるようになってきました。


50代から行っておきたい人間ドック

人間ドックはより精密に健康状態を調べることができる反面、費用も高くなってしまうという欠点もあります。もちろん、全身くまなく調べるのに越したことはありませんが、経済的なことも考える必要があります。

独断と偏見を交えますが、50代からの健康を考える上で調べておきたい臓器は次の順序です。

  1. 心臓
  2. 消化管

いずれも健康に大きく関わる臓器です。ガイドがなぜこのような順序にしたかというと、費用に対して得られるメリットがより大きいと考えたからです(費用対効果)。いわゆる突然死の大半は心臓疾患ですが、日常的な病気としては脳血管障害も多いのです。それでは、それぞれの健康診断・ドックの特性について詳しくご説明します。


次のページでは脳ドックと心臓MR検査の特徴をご紹介します。