親指の付け根が痛い…これって外反母趾?
1.外反母趾とは?
簡単に言うと、足の親指が変形して外側(小指側)に曲がる病気のことです。この曲がりがひどくなると、痛くて普通の靴が履けなくなったり、ひどくなると足全体に変形が進んで、偏平足になったりするのです。また、恐ろしいことに(!)外反母趾はあるところまで進行すると、ヒールをはかなくても、歩くだけで進行してしまいます。……というわけで、外反母趾気味のあなた。いまから自分の足を良く知って、慎重な靴選びをして外反母趾にならないように、またこれ以上進行させないようにしましょう。
外反母趾と診断するためには、お医者さんでは、親指が曲がっている角度を測ります。具体的には体重をかけた状態で足のレントゲンをとって、親指の骨の曲がった角度が15度以上だったら外反母趾と診断します。
ではひとつ、ここで、おうちでも簡単にできる
「外反母趾度チェック」を紹介しましょう。
- 白い紙を用意してください
- その上に自分の足をのせて立ってください
- できればできるだけ体重をかけた状態で、親指の付け根を中心に足の前と後ろに定規を当てて線をひきます
- 分度器で、親指が曲がっている角度を測りましょう
これは正確には骨の角度と同じではないのですが、これで、もし15度以上だったら、お医者さんにかかってレントゲンをとってもらうとよいと思います。
2. 外反母趾の原因は?
- 性別
身もふたもないけれど、女の人は関節がやわらかく、また比較的筋力がないので、簡単に曲がりやすいと言われています - 遺伝、体質
必ずしも家族が外反母趾だからといって自分もなるわけではありませんが、骨格的には足が平らで親指が長いひとや、関節がやわらかい人も要注意と考えられます - 靴
先の細い靴、ヒールの高い靴、長時間立ち仕事、これに思い当たる人は要注意ですよ
もう一回見てみると、「女の人」「体質」「靴」・・・。自分でどうにかなるのは靴ぐらいですね。それでは、次は靴の選び方を考えてみましょう。
3. 靴の履き方、選び方
よく、「先の細い靴を履くと外反母趾になる」といいますが、これは半分間違いで半分ほんと。正確には「先の細いハイヒール」です。先の細い靴で指先を無理にしめつけて靴に入れようとすることによって、親指が曲がりますが、さらに5センチ以上のハイヒールだと、足が前に滑ってさらに足が靴に押し付けられるのです。
それでは、次は実践編です!
⇒外反母趾を防ぐ靴のはき方、選び方
⇒外反母趾を防ぐ装具、運動