さて、前回の上手にお酒を楽しむ方法に続き、今回は二日酔い、悪酔い予防法特集です。
「高いお酒は悪酔いしない?」「迎え酒はほんとにいいの?」などいろんな疑問にお答えします。
常日頃から気をつけること
・普段の食事に注意して肝臓の機能を高める。
肝機能を高めるために、良質のタンパク質をとりましょう。また、ビタミン・ミネラルなどもバランスよくとっておきましょう。2匹のラットに高タンパク質と低タンパク質のエサを与え続け、3週間後アルコールを飲ませると、高タンパク質のラットの方がアルコールの処理が早かったという実験結果もあるようです。
アルコールを飲む前に
・二日酔い用の胃腸薬
薬局に並んでいる二日酔いに効くという薬は、胃腸薬がベースのことが多いようです。お酒を飲む前に飲むと効果的。胃粘膜を保護して吸収をゆっくりにするようです。
・つきあい酒の悪酔い防止法
前日から睡眠を十分にとって、まず体調をととのえておきましょう。また飲む前に牛乳などを飲んでおくとアルコールの吸収が抑えられます。
実際に飲むときに
・チャンポンは悪酔いのもと?
チャンポン自体に原因はあるのではなく、お酒の酒類が変わると目先が変わってついつい飲みすぎ、酒(=アルコール)の絶対量が多くなるので悪酔いするのですね。気をつけましょう。
・水分補給する
手早くアルコールを薄めるにはやっぱりこれが一番。また、アルコールは利尿作用があるので、一種の脱水症状を起こします。お茶やイオン飲料で水分を補給しましょう。
・高いお酒は悪酔いしない?
実際のお酒にはコンジナーと呼ばれる混入物が含まれ、お酒の風味を演出しています(たとえば、酵母残留物、油、有機酸、アルデヒド、糖類や色素などです)。これらには強い毒性のものもあり、アルコールによって更に吸収が速まり肝臓での解毒に負担になります。コンジナーの少ない物のほうが肝臓への負担は少ないようです。一般的には高いお酒のほうが混入物が少ないので、「高いお酒の方が悪酔いしにくい」というのは意外とほんとかもしれないですね。
・飲む速度
これは前編で取り上げましたが、肝臓がお酒を分解できる速さには限界があるので、ゆっくり飲むことが大事。
・ビタミン類を補給する
ビタミンB群はアルコール分の分解に必要な補酵素ですが、水溶性なので体内から流れ出てしまいがち。
おつまみにゴマを使った料理やしいたけ、海苔、卵黄、小麦胚芽の入った物をとりましょう。