疲労回復法/効果的な疲労回復法

知っておきたい50代からの温泉入浴法(2ページ目)

温泉旅行に出かけようかな、とお考えの方に入浴時のチェックポイントをご紹介します。ご夫婦や友達と出かけて、あなたしか知らない注意点を教えてあげて「へぇ~」と感心させましょう! レジオネラにはご用心!

執筆者:吉國 友和

50代から注意したい温泉入浴のポイント

のぼせ
気持ちいいからといって、長湯をしてのぼせないようご注意を!
温泉につかるときに注意しなくてはならないポイントは
  • 外気との温度差(特に露天風呂)
  • 長時間の入浴を避ける(脱水の予防)
  • 1人で入らない
  • 帰宅後1ヶ月以内に熱が出たとき
などです。家庭での入浴の注意点に加えて、温泉ではこのような注意も必要になってきます。冬の露天風呂のように、外気と温泉の温度差が大きいと、出入りするだけで血圧に大きな変動が生じることがあります。また、ぬるぬるした湯質で足を滑らせて思わぬ事故を招いてしまうこともありますから、大きな温泉に入るときには1人で入らないことも大切です(参考:今日からスタート! 日常生活のプチ改善、ゆっくり入浴で脳を守る)。

では、最後に書いた帰宅後1ヶ月以内の発熱とはどういったことでしょうか?


50代以上は要注意 温泉に潜むレジオネラ菌の危険性

露天風呂も含めて、国内の温泉は環境も整備され清潔なところが多いのですが、稀にレジオネラ菌という細菌が循環式浴槽や冷却塔、加湿器などに混入してしまい、そこで繁殖することがあります。この菌を吸い込むと、旅行から帰ってしばらく経ってから肺炎を発症することがあります。温泉に出かけた人に肺炎が集団発生した例も報告されていますから、帰宅後に原因不明の咳や熱が出ることがあって医療機関を受診する場合には、温泉旅行に出かけたことを必ずお知らせください。

レジオネラ肺炎の特徴
  • 季節に関係なく発症する
  • 男性に発症することが多い(約9割)
  • 60代で最多(次いで50代、70代)
  • 精神・神経症状が出ることがある
  • 一般的な抗菌薬が無効

かつて日本は黄金の国と呼ばれていました。火山が多く、金鉱に恵まれていたのがその理由だそうです。同時に、火山活動は多くの温泉を生み出してきました。温泉に恵まれた日本は、海外の人の目から見るともしかしたら今でも黄金の国と映っているのかもしれません。これから寒くなるにつれて、脳梗塞や心筋梗塞などをより発症しやすくなります。温泉に出かける前に健康チェックもお忘れのないよう、ご注意ください。


【関連リンク】
・ 基本的な入浴法などをこちらでも確認してください
今日からスタート! 健康生活 基本の3ヶ条(All About 50代からの健康法)
・ 若々しいお肌のためには硫黄湯がお勧めです
硫黄臭のつるつるの美人湯と足元湧出温泉 (All About 温泉レポート)
・ まだ行先を決めていない方、雪見風呂もオツですよ!
冬こそ白骨温泉! 湯元齋藤旅館で雪見風呂 (All About 日本の名湯)
・ 温泉にゆっくりつかった後は名物料理をいただきましょう!
秘湯「浅間山荘」に泊まり山菜を味わう! (All About 信州)

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