上半身の疲労発生のメカニズムとは?
パソコンもずっと同じ姿勢で行うと、上半身の疲労につながります |
1.長時間同じ姿勢のままで仕事を続けたり、精神的なストレスを感じたりしていると、上半身や目の周りなどが血行不良になります。筋肉がこわばり、各関節の柔軟性も低下してしまいます。
2.筋肉がこわばり、関節の柔軟性が低下し血行不良を起こすと、それとともに体内の各器官に張り巡らされている神経機能の働きが低下してきます。
3.血行不良と神経の働きの低下により、体内の各器官へ栄養素や酸素が届きにくくなります。また本来血液や、リンパを通って体の外へ排出される疲労物質であるコリ(乳酸)も排出されず、体に蓄積されます。
4.そのため頭や目、首、肩など、とくに負担がかかりやすく循環が滞りやすい部分に「重い」「だるい」「しびれを感じる」「痛い」などの症状が現れます。
関節を柔軟にして疲労発生を防ぐ!
それでは上半身の疲労は、どのようにして防げば良いのでしょうか? 運動や生活習慣の改善などさまざまな方法がありますが、何よりも上半身の疲労を防ぐキーワードになるのは「関節の柔軟性」なのです。関節の柔軟性レベルが高いと、次のような効果やメリットがあります。
1.血行不良になりにくく常に血液循環の良い体質になれる
2.身体の機能回復能力レベルが高く、疲労を解消しやすい
3.疲労物質であるコリが蓄積しづらく、疲れにくい
4.身体が軽くなり、運動パフォーマンスが向上する
5.身体の代謝機能がアップしダイエット効果が期待でき、体脂肪率減につながる
以上のような5つの効果からも上半身の関節の柔軟性レベルが高いと疲労の発生が防げることが分かります。
上で説明した疲労発生のメカニズムを知っておけば、これらのメリットがどれだけ大きいかが分かると思います。毎日時間をかけて行わなければならない運動や、生活習慣の改善を取りいれることに比べれば、関節を柔軟にするだけで疲れにくくなるというのは魅力的な対策方法なのでないでしょうか? 続いてはさっそく、どのようにして関節を柔軟にすればよいかをご紹介します。
関節を柔らかくする「骨格ストレッチ」は次のページで。