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疲れるとどうしてチョコが食べたくなるの?(2ページ目)

チョコレートにはどのような成分が含まれているのでしょうか。『どうして疲れるとチョコが食べたくなるの?』『チョコで頭が痛くなるのはどうして?』といった質問に答えます。

山田 恵子

山田 恵子

女性の健康 ガイド

医師

東京大学医学部卒業。整形外科専門医、認定産業医。東京大学医学部医療情報経済学、ハーバード大学研究所客員研究員等を経て、東京大学医学部附属病院整形外科。ロコモチャレンジ!推進協議会委員。研修医や救急医療でのハードワークで体を壊してしまった経験を含め、現代社会で頑張る女性に役立つ健康情報をお届けします。

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チョコで元気(!?)になるといわれている原因?!
アルギニン

『チョコレートが強壮剤になる』なんてお話がありますが、おそらく栄養価が高い食物であること以外に,アルギニンが多く含まれることにもよるのではないでしょうか。

アルギニンは脳下垂体から成長ホルモンが分泌される手助けをしたり、体の免疫を上げる作用があるといわれています。また、それ以外には男性の精子数を増やして不妊症の治療の手助けになるとも言われています。

ちなみにアルギニンを多く含む食品はナッツ類、豆類、ごま、レーズン、チョコレート、玄米、エビ、鶏肉、オートミールなどなどです。


動脈硬化予防、さらには虫歯にも効く!?
ポリフェノール

なんとチョコで虫歯予防?
なんとチョコで虫歯予防?
チョコレートにはカカオポリフェノールというポリフェノールの一種が含まれます。抗酸化作用、動脈硬化予防作用などが期待できます。最近ではこのポリフェノールには殺菌作用があるとする報告もあり、ヒトによってはむし歯予防になるといっている研究者の方もいらっしゃるほどです。


胃がんの原因のピロリ酸を殺菌!?
カカオの脂肪酸

胃炎や胃潰瘍の原因のピロリ酸を殺菌する効果があるといわれています。なんとチョコレートを多く食べる国では胃がんの死亡者が少ないというのですね。チョコレートの年間消費量が最大のスイスでは、日本の6倍のチョコが食べられていますが、胃がんの死亡者は約4分の1。なかなかに興味深い結果ですよね。(『チョコレートの凄い効能』 板倉弘重著 かんき出版 《胃がんによる死亡とチョコレートの消費量》第3回(1997年)チョコレート・ココア国際シンポジウムより)から抜粋


チョコを食べると頭痛がするのは気のせい?
チラミン

たまにチョコを食べると頭が痛くなる方がいらっしゃいますが、コレはチョコの中に含まれる『チラミン』という物質が原因と思われます。

チラミンは交感神経興奮作用があり、血管を収縮させ、血圧を上げたりします。ある種の抗うつ薬(MAO阻害剤)といっしょに摂取すると、非常に血圧が上がってしまうことで知られています。

『チョコレートを食べると鼻血が出る』という俗説は、この辺からきているのかも知れませんね。

ちなみにチラミンを多く含む食べ物はチョコレート、赤ワイン、チーズ、ニシン、筋子などなど。余談ですがチーズの中でもスティルトンというブルーチーズは特に含有量が多いので、思い当たる方はご注意を。

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