利便性が良いことが残念ながらマイナス要因になってしまうことが考えられます。購入の際は、その部分の対策が施されているかがチェックのポイントとなります。
<デメリット:音の問題>
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これは「どちらをとるのか」という二者択一ではなく、自分のライフスタイルでは「どちらをどれくらい重視(優先)するのか」という優先順位と許せる範囲の問題です。
音の問題に対しては、二重サッシ、ペアガラスなど対応できる仕様がたくさんあります。販売担当者に詳しく尋ねるとともに、駅近マンションに住んでいる人へ実際のところをヒアリングするのも有効ですね。
<デメリット:防犯性>
これは優先順位の高い項目ですね。人通りの多い駅近に立地するので、見知らぬ人が入ってこないような構造やシステム、防犯体制は必須。
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とは言え、安心であるはずのオートロックドアがいつも開きっぱなし、オートロックドアの横を子供がよじ登って出入りしている、など住人の暮らし方や意識といったものも大きなポイントです。中古マンションを購入される際は、このあたりのポイントは必ずチェックされるといいでしょう。
また比較的大きな駅が最寄りとなる場合、マンション自体も規模が大きく、1階に商業施設が入ったり、フィットネスクラブが入ったりというケースも見受けられ、こうなるとまさに多機能マンションです。よく利用する施設が併設されるとたいへん便利ですが、この場合も大勢の人間がマンションを出入りすることになるからこそ、防犯体制には注意を配りたいですね。マンションの住人とそれ以外の人とのエントランスを別々にするなどの工夫や配慮がされているかなどのチェックも必須ですね。
高層マンションにお住まいのとある独身女性は、「花火大会の時には、見知らぬ人が非常階段を登ってくるので困っているんです。」と嘆いておられたというお話も聞きます。システムに頼るだけでなく、住人同士の日頃のコミュニケーションも大事です。
■「駅近マンション」は必ずしも高価値ではない!
「駅近マンション」とひと括りに言いますが、その駅の性格、位置付けは重要です。ターミナル駅もあれば、各駅停車しか止まらない駅もあります。
「駅近マンション」ということで売り出されたが、数年後に隣駅が再開発され商業施設やテナントも隣駅へ移転。マンションのある駅前のビルは空きスペースが目立ち、何となくうらびれた印象になってしまった…という事例もあります。
購入を検討する際は、将来性なども是非調べておきたいところです。将来性のある、賑やかで華やかな駅にあるマンションは、多少駅から距離があっても人気は高く、止む無く売却という場面でも人気の低い駅とは売却価格に差が出る可能性もあります。少しでも資産価値の高いマンションを選びたいところですね。