現在、日本人の死因の第三位は脳血管疾患です。脳血管疾患は一般には脳卒中と呼ばれ、多い順に脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血、その他になります。この中で脳梗塞と脳内出血は生活習慣病。
今回は、魚介類を食して脳卒中を防ぐということを説明していきます。
まず脳梗塞を予防しよう
血液が固まりやすくなると脳梗塞が起きて、逆に血液が固まりにくくなると脳内出血が起きやすくなります。脳出血よりも脳梗塞の方が多いので、まず脳梗塞の予防が大切。
そこで、日常的な食事で血液を固まりにくくする食材は何なのでしょうか?
植物プランクトンからの脂は脳梗塞を予防します!
一方、魚は海の植物プランクトンの栄養素が凝縮したもの。そのため脂肪(脂肪酸)の組成が肉と魚では異なります。魚は必須脂肪酸のαリノレン酸が豊富です。その上に、魚はEPA(IPA)(エイコサペンタエン酸/イコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)を豊富に含みます。そのEPAとDHAからできる物質は血液を固める血小板の機能を下げる作用があります。
イヌイットの人たちの伝統的な食事では植物プランクトンからの脂肪が凝縮した海獣の脂を摂取していました。結果として脳梗塞は少ないのですがEPAやDHAの過剰摂取により出血が起きやすくなり、今度は脳出血が多くなっていました。
そこで、どれくらい魚を摂取すれば脳卒中を防げるのでしょうか?
>>魚を摂る回数については、次ページで紹介します>>