『伝統型』『欧米型』以外の食事の型・・・『健康型』
健康型食事をとりましょう! |
つまり、こういうことです。今までは、単純にひとつの食品がガンの発生率を上げたり、または予防したりしていると思われていました。でも、食事をする時に一種類ばかりを食べていることはあまりないですよね。そこで、いろいろな種類のものをどうやって食べているかで食生活を分類しよう!という発想で生まれたのが『日本人の食生活パターン』なのです。44品目の食品を摂っているか摂っていないかをアンケート調査することで、日本人の食生活を3つに大別したわけです。
その結果、『欧米型』『健康型』『(日本的な)伝統型』にわかれることが分かりました。・・・・でも、この分け方、『健康型』という分け方があるように、『伝統型』が必ずしもいいイメージではなさそうです。
内訳を見てみると『伝統型』の人は,塩蔵魚卵(たらこなど)、魚の干物、漬物、味噌汁、魚介類をよく摂取して、パンやバターなどはあまり取らない、特に男性では日本酒をよく飲む食生活をしていることがわかりました。なんとなくイメージがわかりますよね。まあ、『ちびちびと日本酒をのみながら晩酌をするイメージでごはんを食べる』といったところでしょうか。塩分が多そうですね。
そして『欧米型』の人は肉類をよくとること、また、パン,バター、チーズ,マヨネーズ、ドレッシング、炭酸飲料、おもしろいところで野菜ジュース、インスタントラーメン、コーヒー、紅茶などを良く摂ることがわかりました。『欧米型』というよりは、むしろ『外食パターン』といったところですね。野菜ジュースをとっているあたりが、『外食は多いけれど、少し体のことは気にしている勤め人さん』というイメージですね。
最後に『健康型』。・・・というか、『健康型』と名がついている時点で、かなりイメージが良いことが分かりますが、様々な種類の野菜、果物、海藻、ヨーグルト、きのこ、大豆製品、牛乳、卵などをよく摂取するという食事です。・・・・たしかに、これだったら言うことなしという食生活ですよね。
今回の調査で、『欧米型』『伝統型和食』以外の食事の『健康型』という区分があることを知っておいていただきたいなあと思ったガイドです。
ただ、いままで,和食は大腸がんのリスクにはならないと言われていたのも事実。でも、今回の調査では『いわゆる塩分の多い和食』は、特に女性では大腸がんのリスクになってしまいそうなことがわかったわけです。やっぱり、いろいろなものをバランスよく食べること(つまりこの調査で言うところの『健康型』食生活)が重要のようです。
・でも、実際がんになった人に対して、お医者さんはどんなことを考えているのでしょうか?それを解説したガイドの新刊『生命の羅針盤 -医師である娘が末期がんの父を看取るとき』はこちら。
*関連おすすめINDEX*