シングルライフのマンション購入に対する親の対応は3つ程度が考えられます。
●とにかく反対
●ひとまず賛成
●そろそろマンションでも買ったら?と自立の促し
マンションのモデルルーム等でセミナーをしていると、娘さんとご両親が一緒に聞きに来て下さったり、お母様が息子の代わりにと参加下ったりする場面によく遭遇します。
子供の事が心配で精神的なサポートとして付き添ったり、資金援助を前提にマンションを吟味しにきたりと様々ですが、子を思う親の気持ちは大変ありがたいものだと実感します。
でも、購入する子供の立場としては、「口を出すよりもお金を出して」というのが本音?親には聞けない親対策を考えてみましょう。
とにかく反対!
現在、親元から離れて一人暮らしをしているならば、親にも多少の免疫があるでしょうが、親との同居からいきなりマンションを購入し一人暮しを始める、となれば、それはそれは心配であること、想像に難くありません。
なぜマンションを購入したいのか、賃貸暮らしではなぜダメなのか、マンション購入のメリットは何か、自分の中で整理ししっかりとプレゼンテーションする必要がありますね。
ガイドの周囲に、マンションを購入して親元の同居からいきなり一人暮らしを始めた知人がいますが、一人暮しを心配する親に対し、「一人暮らしの練習にひとまず賃貸を探したけれど、初期コストがこんなに必要なのよ。もったいないでしょ。その分を頭金に入れるとほら、こんなに利息が少なくて済むのよ」と説得したそうです。具体的な金額は、説得力がありますね。
結婚とマンション購入、この問題もあります。最近は、シングルライフで購入する例が珍しくなく、「マンション買ったの?結婚はあきらめたのね」などという心無いコメントは減ったと感じていますが、皆さんの周りではいかがですか。
基本的に、結婚とマンション購入は別物。自分がそうしたい、と思えるライフスタイルを追求するのが一番です。
ひとまず賛成! 積極的自立の促し!
自分としては親との同居が居心地良く、何の問題も感じていなかったのに、ある日突然、「マンションでも買って、、、」となると辛いところ。「もう良い年なのだから、出て行ったら」と言われても困ってしまいます。
「そろそろ自立したら」と言われたからといって、急いでマンションを購入する必要はありません。高額なお買い物ですから、自分のライフスタイルやキャリアプランをしっかりと考えてからにして下さいね。
できれば資金援助を
反対派へも賛成派へも、マンション購入プランをきっちりと説明します。可能であれば資金援助をしてもらいたいですね。20代、30代の若いマンション購入者から、あるいはその親御さん方から、資金援助のご相談は多く、かなりの金額が贈与という形で入っています。
贈与税の基礎控除額は110万円ですが、諸費用の50万円、100万円という分を援助してもらえると本当に助かります。
ただ単に、「資金援助して」というプレゼンテーションではダメ。「マンション購入には、これだけのお金が必要で、現在の自分の預貯金はこれだけ。住宅ローンの返済額はこれくらいを予定している。もちろん自分で何とかできるから購入するのだけれど、あと300万円あれば住宅ローンの借入額を減額でき、毎月返済額が1万円も減るのよ」など、自分がいかに真剣にしっかりと考えていて、そのうえでの資金援助のお願いだ、とわかってもらうことが大事です。
贈与時に贈与税がお得になる、「相続時精算課税制度」の仕組みを話して説得した、という例もあります。やはり、「お父さん、お母さんの力でこれだけ得して助かっちゃう!」との説明や子どもの嬉しそうな顔は効果抜群。
プレゼンテーションが成功し、資金援助を受け、お気に入りのマンションを購入できたら、新居へ親御さんを招待しましょう。ホームパーティなどを開いて感謝の気持ちを伝えてください。あなたらしい素敵なマンションライフを送っていることが、何よりの親孝行です。