エントリーシートとは?
エントリーシート(ES)は君の分身。面接官もESを見ながら質問してくるよ |
ほとんどのエントリーシートには、以下の3大質問がある。
- 志望動機
- 自己PR
- 学生時代に最も力を入れたこと
とにかく、エントリーシートで落とされてしまっては筆記試験や面接にも挑戦できない。エントリーシートは、内定を取るために突破しなくてはならない第一関門。心してかかろう。
中途採用はまず、「職歴」が問われるために履歴書と職務経歴書で判断されるが、新卒採用の場合は「職歴」がない。よって入社後、活躍できるかを判断するために、エントリーシートの「志望動機」ですぐに辞めない「熱意」を確認され、「自己PR」で入社後発揮してほしい「求める力」がチェックされるのだ。
エントリーシートの書き方の基本
人事は、何百、何千ものエントリーシートを読む。つまり、ぱっと見で選別されることを想定して書こう |
書き方の基本は以下の3部構成である。
- 一言見出し
まず伝えたいことを、一言で書く。例えば、「どんな人でも笑顔で話す力」 - 具体的エピソード
伝えたいことがリアルに伝わってくる、具体的エピソードを書く。抽象的だとオリジナリティがなくなる。固有名詞や数詞を使おう。ネタ的には「失敗談」が良い。失敗を乗り越えた話が相手に届きやすい。 - 入社できたら○○
スペースにもよるが、伝えたいことを、入社後どう生かすかを書くと、文章がうまくまとまる。
志望動機の基本は「熱意」を伝えること
会社訪問や先輩訪問が、志望動機に書く最強のネタだ |
では、どうすれば熱意が伝わるのか。それはしっかりと企業研究をするしかない。「業界研究・企業研究」で示した通り、
- 経営理念を暗記する
- 求める力・求める人材像を確認する
- 顧客を把握する
- 競合を把握する
- 顧客から見えにくい価値をチェックする
企業研究をしっかりして、熱意が伝わる文章を書こう。
自己PRの基本は「求める力」を伝えること
しっかり企業研究を行い、求める力を把握し、自分の中にある「求める力」を表現すれば、必ず書類選考は突破できるはずだ |
前述したが、求める力を伝えるコツは「失敗談」である。学生の成功話は、社会人から見てみたら大したことには見えない。しかし失敗談なら、そしてその失敗を乗り越えた話なら、少なくとも失敗から学ぶ力があること、同じ失敗を繰り返さないことをPRすることができる。
心配しなくても、入社してから山ほど失敗するだろう。そりゃ当り前だ。一人前になる前に誰しもが通る道だ。大切なことは、失敗にめげないことだ。失敗してもそこから何かを学び取ることだ。二度と失敗しないために何をするかを考えることだ。
入社してからも失敗にめげずに成長できる人材であることを、失敗談をネタに伝えよう。
「学生時代に最も力を入れたこと」
アルバイトやゼミ、サークルなどで、最も力を入れて、失敗も含めてやり抜いたことを書こう |
気づいたと思うが、「自己PR」とほとんど同じである。もし、同じエントリーシートに「自己PR」があった場合は、違うネタを書くようにしよう。
また、「やり抜いたことで何かを身につけ、その力を貴社で活かしたい」という文脈で書くなら、それは「志望動機」にもなる。もし、同じエントリーシートに「志望動機」があった場合は、ダブらないようにしよう(志望動機欄には先輩訪問ネタを書くなど)。
いずれにしても大切なことは、「やり抜いた経験」を書くことだ。自分の意志で取り組み、自分が中心になって進め、失敗も含めて最後までやり遂げたプロセスが、君の成長の証(あかし)だ。
企業の人事は、今の君を評価して採用するのではない。入社後の君の成長を期待して採用するのだから。