専業主婦にサヨナラ、英訳の仕事をはじめたきっかけ(2ページ目)

私にもできるかな？

ある日、隣に住む佐藤さん（仮名）が、買い物帰りの阿川さんにマンションの廊下で声をかけてきました。

佐藤さん「阿川さんて、A女子短大の英文科だったよね？」
阿川さん「え、そうだけど。どうしたの？」
佐藤さん「実は、英訳を手伝って欲しいのよ」

阿川さんは、自分が得意だった英訳と聞いて、とても興味を持ちました。佐藤さんといえば、「パソコンを使って在宅でお仕事をしているらしい」と、以前、上の階の奥さんが話しているのを聞いたことがあります。何の仕事だろう？ 阿川さんは、もっと話を聞きたくなりました。

できることからスタートする

新しい自分に出会った時の嬉しさ。気持も晴天です！

急いで荷物を置いて、子どもと一緒に佐藤さんのお宅へお邪魔した阿川さん。佐藤さんの仕事部屋兼リビングには、パソコン机とプリンター、そして小さな観葉植物が飾ってありました。

佐藤さん「阿川さん、インターネットって知ってる？ホームページとか見たことないかしら」
阿川さん「あ、あるある。主人と旅行情報とか調べたことがあるわ。あんまり詳しくないんだけど、すごく興味はあるの」
佐藤さん「そう、良かった！今、私、前の仕事先から紹介されて、ホームページを作っているんだけど、そのページの英語版を作ることになったの。簡単だと思って引き受けたものの、実際は結構難しくて…。よかったら、阿川さん手伝ってくれない？報酬もお支払いできるから」

阿川さんは、目の前がパッと開けたような気持になりました。「この仕事だったら、自宅でもできるし、小さな子どもがいても働ける。自分の家にもパソコンはあるし、お金もかからない！。なんだか一石二鳥のような話。うまくいくかどうかは、わからないけどとにかくやってみよう！」と、阿川さんは、その日から佐藤さんのホームページ作成業務の英訳を引受けました。そこから阿川さんのSOHOワーカーとしてのスタートが始まりました。