在宅ワーク/在宅ワークの仕事

在宅ワークの仕事環境の作り方(2ページ目)

パソコン1台でスタートができそうな在宅ワークですが、仕事を請け負うためには仕事環境を整備することが必要です。あなたの生活環境に合わせた事例と注意点をご紹介していきます。

宮田 志保

執筆者:宮田 志保

テレワーク・在宅ワークガイド

「守秘義務」遵守は徹底して

家事分担
家族の協力は必須です。少しずつでも構いませんので、夫に家事への協力をお願いしてみましょう
在宅ワークは、自宅で仕事ができるというのが最大のメリットですが、言い換えるとクライアントの大切な情報を個人の自宅にて扱うということにもなります。

クライアントの中には、顧客の個人情報を守るプライバシーマークを取得している会社もあり、周囲から遮断されている環境でなければ発注ができないという場合もあります。また、仕事で得た情報はクライアントとの守秘義務がありますから、家族であっても情報を漏洩することは基本的に禁止されています。例えば、子どもや夫、お友達が故意でなくても、情報を見てしまった場合についてもあなたに過失責任があります。

クライアントからの書類や資料やデータなどは、厳重に保管する必要がありますので、鍵がかかる書庫などを準備しましょう。機械ごと盗まれないように、セキュリティワイヤなどでパソコンを固定することも大切です。

同時に、在宅ワークについて家族の理解を得ることも大切です。子どもやお年寄りが電話にでてしまい、クライアントからの伝言がうまく伝わらないケースもあります。仕事を進めていくうちに、どうしても夜遅くまで行うこともあるかと思います。

育児・家事の分担や、電話の応対などについて家族の理解がなければ、在宅ワークはスタートできないと言っても過言ではありません。自分が何のために在宅で働きたいかを説明し、家族みんなにできる限りの協力をお願いしましょう。

我が家もクライアントからの電話連絡には非常に苦労しました。子どもに「電話には絶対にでないでね」というお願いをしていたのですが、2~3歳の頃は受話器そのものに興味があり、音が鳴ると子どもが先に飛びついてしまうので、FAX以外はできる限り携帯電話にかけてもらっていました。しかし、いざ電話で話していると「自分もださせて欲しい」と私の後を追いかけてくるので、こっそり隣の部屋まで走っていき電話応対をしていた記憶があります。

正しい知識、常識を身につける

自宅で仕事をするデメリットとして、身近に相談できる相手が少ないということがあります。社員やパートであれば、上司に相談したり教育を受けることが可能ですが、在宅ワーカーは自らが意識的にスキルアップする必要があります。このスキルアップを怠ると、常識がないと思われるだけでなくビジネス的にも大きな打撃を受けることになります。

確定申告や経理処理から、パソコンのリカバリー方法、ビジネスマナーまで、たくさん勉強することがありますが、どれも在宅で働く個人事業主として知らなければいけない知識ばかりです。最初は難しく感じるかもしれませんが、公的機関が提供している情報はネットからも入手できますので、日々のスキルアップに努めましょう。

■役立つサイト
国税庁タックスアンサー
「夫婦と税金」についての解説など、それぞれの環境に応じた情報が掲載されています。

All About プロファイル
税理士やコンサルタントなどの専門家とのマッチングサイト。匿名で質問をすることも可能です。

在宅ワークの世界では、新しいパソコンを購入したからといって、クライアントは仕事を発注してくれません。それよりも、正しい知識を習得し自分環境を整える方が仕事獲得につながるでしょう。
【編集部おすすめの購入サイト】
楽天市場で在宅ワーク関連の書籍を見るAmazon で在宅ワーク関連の書籍を見る
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます