チェックポイント1:年収要件、勤続年数、勤務形態
憧れのマンション暮らし。借りられるか、返せるかは悩みの種 |
では、勤続年数はどうでしょう。中央三井信託銀行「エグゼリーナ」、武蔵野銀行「輝家姫」、池田銀行「LbeA」では、3年以上。スルガ銀行「ホームローンレディース」、大光銀行(新潟)「たて美ちゃん」、西京銀行(山口)「Femistory(フェミストリー)」は2年以上。りそな銀行「凛」、関西アーバン銀行「レディス住宅ローン」では、1年以上と短くなっています。
以前、購入を思いたった際には勤続年数の要件が合わず、勤続年数が経過してから、と頑張っていた方には朗報ですね。さて、「働き方」はどうでしょう。少し前までは、正社員であることを融資条件とするところが多かったのですが、現在では働き方の多様化に伴い、契約社員、派遣社員なども正社員と同条件で融資する住宅ローンが増えてきました。
特に女性向け住宅ローンでは、「契約社員、派遣社員、準社員の方も是非ご相談下さい」としているところも多く、「正社員じゃないから」とあきらめる時代ではありません。欲しいマンションがあって、定期収入があるなら、金融機関の窓口へ出かけてみましょう。
注意!女性だから必ず借りられるわけではない!?
女性向け住宅ローンは、年収要件を満たす女性なら誰でも融資が受けられるのか、というとそうではありません。年収要件等だけでなく、金融機関には独自の審査基準が存在します。お気に入りの女性向け住宅ローンが見つかっても、借りられない場合があるので、早期に金融機関へ相談にいくこと、他の住宅ローンでも試算しておくなどの対策が必要です。
チェックポイント2:金利優遇
もっとも要望の高い、金利優遇。女性向け住宅ローンに限らず、金利優遇は要チェックポイントですね。女性向け住宅ローンの中にも、金利優遇のあるものと無いものが存在します。
金利優遇のチェックポイントは、優遇幅と優遇期間。例えば、りそな銀行の「凛」では、変動金利型は完済時まで▲1.2%。固定金利選択型で2、3、5、7年固定を選択すると、固定金利期間▲0.8%、固定期間終了後▲0.7%。10年固定型では、固定金利期間▲1.0%、固定期間終了後▲0.7%、などの優遇となっています。
他にも当初数年間のみの金利優遇という場合もありますので、優遇幅と優遇期間は必ず確認が必要です。金利の上昇局面では、固定金利期間終了後の金利優遇は強い味方ですから、なおさら要チェックですね。
その他、女性向け住宅ローンならではの金利優遇があるのは、中央三井信託銀行「エグゼリーナ」と西京銀行(山口)「Femistory」。出産後1年間に限り金利優遇が受けられます。シングルでマンションを購入し、その後結婚、出産、というライフスタイルをサポートする内容ですね。ただし、ローン利用開始日から5年間のみ適用(西京銀行)などの条件が付いてきます。
池田銀行「LbeA」では、同行の関連会社が発行する「JCBリンダカード」の申込みを条件に優遇幅を0.1%上乗せするなどのメニューがあります。
次ページでは、繰上返済手数料と保証料についてのチェックポイントをご紹介します。