Mac OSの使い方/Macの設定・管理

スリープの時間を素早く変更する(2ページ目)

テレビ番組や動画を見ていると、勝手にスリープしてしてイライラさせられてしまう。そんなときのために、自分の好きなタイミングですばやくスリープ設定を変更する方法を紹介する。

木下 幹司

執筆者:木下 幹司

Macガイド

スクリプトメニューにスリープ設定を変更するマクロを登録

まずは、スクリプトメニューを表示させます。Macintosh HD > アプリケーション > AppleScript に「AppleScript ユーティリティ」というアプリケーションがあるので、ダブルクリックで実行してください。

その画面で「メニューバーにスクリプトメニューを表示」という項目があるので、オンにします。このアプリケーションには「コンピュータスクリプトを表示」という項目がありますが、今回はオフにしておきます。

//pro-aa.s3.amazonaws.com/aa/gm/article/2/9/8/1/script_utility.jpg
AppleScript ユーティリティは、AppleScript に関する Mac OS X のいろいろなオプションをまとめて変更できるユーティリティ

つぎに、マクロ(AppleScript)の作成しましょう。といっても先ほどのターミナルコマンドを呼び出すだけの簡単なものです。Macintosh HD > アプリケーション > AppleScript > スクリプトエディタ を起動して、以下のスクリプトを入力します。

【スクリプト(スリープしない)】
set userPass to "管理者password"
set sleepTime to "0"
do shell script "pmset -a sleep " & sleepTime & " displaysleep " & sleepTime password userPass with administrator privileges
※ 「管理者password」 の文字列は自分のパスワードに書き換えてください

スクリプトが入力できたら、ホーム/ライブラリ/Scripts に「No Sleep」というファイル名で保存します。

ファイルを保存すれば、すぐに先ほどのスクリプトメニューに項目として現れ、実行できるようになったはずです。実行してみて、エラー表示やパスワードの入力ダイアログが出るようならば、パスワードの文字列が正しいかどうか確認してみてください。

あとは、同様にスリープの待機時間を15分に設定するものも作っておきます。具体的には、先ほどのスクリプトの「set sleepTime to "0"」を「set sleepTime to "15"」にして別名で保存するだけ。ここでは「Sleep idle 15」としますが、10分にしたいなら、「set sleepTime to "10"」とすればいいでしょう。

【スクリプト(15分でスリープ)】
set userPass to "管理者password"
set sleepTime to "15"
do shell script "pmset -a sleep " & sleepTime & " displaysleep " & sleepTime password userPass with administrator privileges
これで、スクリプトメニューから選ぶたびにスリープ設定が変更されるようになりました。あとは、スクリーンセーバーなどの設定も手動でオフにしておきましょう。

//pro-aa.s3.amazonaws.com/aa/gm/article/2/9/8/1/script_menu_item.jpg
お昼休みになったら、No Sleep を選択。仕事が始まったら Sleep idle 15 を選択

なお、これらのスクリプトをアプリケーションとして保存し、Dockに登録して使うという手もあります。いろいろ応用して、好みの環境を作り上げてください。
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