そんな中、お気に入りのエリアでマンションが売り出されると知り、早速資料請求。これが、具体的なマンション選びのきっかけでした。一つのマンションの資料を見ていると、「他のマンションはどうなのかしら」と他の情報が気になります。Fさんも例外ではありません。その後は、積極的に情報収集し、週末のたびにモデルルーム見学を繰り返すようになりました。
「モデルルームを見るのは、とても楽しくて。自分の空間を想像することがストレス解消になっていたのかも」とFさん。中古マンションなども含めて比較検討した結果、納得の選択が現在のマンションです。
頭金200万円、毎月返済13.2万円
自分のマンションが欲しい、という強い思いが、成功の秘訣 |
Fさんは、それまでの家賃と無駄遣いを減らせば、毎月返済額15万円は返せるだろう、と試算。毎月返済13.2万円+管理費等で15万円台のプランを設定します。賃貸にお住まいの方は、現在の家賃を基準にあとどれくらいプラスできるのか、あるいはマイナスしたいのか、をポイントにすると、失敗しない返済プランを組むことができるので、おすすめです。
早期返済にこだわった日々の意識
「29歳で購入。住宅ローンが終了する35年後は64歳。少しへこみました」とFさん。生活に負担のない範囲で少しずつ返済するか、少しでも早く完済するために繰上返済などを駆使するのか。Fさんが選択したのは早期返済。
「シングルだし、これからどうなるかイメージは付かなかった。それでも自分のマンションが欲しいという思いが強く。これはもう、短期間だけと割り切って、生活費を抑え繰上返済作戦しかない、と決心したのです」とFさんは笑います。
結果は、15年にて完済。毎月返済のみで返済し、ボーナスはすべて繰上返済資金にまわすという徹底ぶり。「今って、繰上返済の手数料が不要のところも多いですね。私の時はそのような金融機関が少なくて、とても羨ましいです」とさすがに情報通です。
それほど頑張れる秘訣は何か?と尋ねると「そうしたい、と強く思い込むこと」との回答。毎月15万円という住居費は、決して安いものではありません。それでも、毎月に余裕が出れば、必ず繰上返済貯金へまわしたとか。「ちょうど仕事が忙しい時期で、遊ぶ時間がなかったのもよかったのかも」と振り返るFさんです。
「短期返済だから頑張れる」。そのような考え方もあるのです。最初から短期で組む方法、Fさんのように35年の長期で組んでおいて繰上返済により、期間を短縮していく方法、と早期返済の方法にもバリエーションがあります。ポイントは、ご自身の生活や性格に適した方法を選択すること。自分を見つめることも大切です。