Excel VBAの使い方/マクロ・VBA

相対参照によるマクロ記録とは(3ページ目)

相対参照によるマクロ記録の方法とその概要について解説しています。通常のマクロ記録と比較して、わかりやすくまとめてみました。

緑川 吉行

執筆者:緑川 吉行

エクセル(Excel)の使い方ガイド


相対参照と絶対参照の違い


通常通り、「相対参照」ボタンをクリックしないでマクロ記録した場合はどうなるでしょうか?セルA3を選択した状態でマクロを実行した場合と、セルA5を選択した状態でマクロを実行した場合とでは、実行結果は同じになります。


相対参照によるマクロを実行したとき、記録されたセル操作における「相対的な位置関係」にあるセルが修正されましたが、この場合は、現在選択されているセルに関係なく、マクロ記録時に操作されたセルそのものが修正されています。このような参照方法を「絶対参照」といいます。

相対参照によるマクロ記録の活用


通常は、絶対参照で操作が記録されますが、今回のようなリスト形式のデータ操作をマクロで操作する場合は、相対参照によるマクロ記録が有効です。その他、あるセルを基点として、同じ形式の表を様々な場所に作成する場合などでも活用できるでしょう。

なお、「記録終了」ツールバーの相対参照ボタンの状態は保存されます。したがって、通常の絶対参照によるマクロ記録に戻す場合は、記録したい操作を始める前に、相対参照ボタンをクリックする必要があります。


後編となる「相対参照のマクロを読み解いてみよう」では、今回作成したマクロの内容を読み解いて、相対参照によるマクロの編集方法のコツを紹介します。
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※OSやアプリ、ソフトのバージョンによっては画面表示、操作方法が異なる可能性があります。

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