マンション選びにあたっては、立地条件、住環境、間取り、広さ、セキュリティ、耐震構造など気になる事がいっぱいです。それらを納得がいくまで吟味することは、失敗しないマンション選びの鉄則。高額なお買い物ですから、慎重に慎重を重ねて選びたいところです。

ところが、マンションの絞込みが進み、資金計画の段となると途端に販売業者任せの人が増えてしまいます。「わからないので販売担当者に任せた」「進められるままの返済プランにした」という購入者のコメントが多いのは、何故でしょうか。

マンション選びに心血を注ぎ、納得のマンションと出会ったところで達成感を味わい、住宅ローン選びや返済プランに注ぐパワーを使い切ってしまうのでしょうか。理由はどうあれ、何十年もの付き合いとなる住宅ローン返済の選択が「他人任せ」となっているのは、大いに気になるところです。

自宅マンションの売却相談に来られたMさんも、例外ではない様子。Mさんの「知っていればこんな組み方は絶対にしなかった」そのわけを伺い、検証していきましょう。

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30件以上の現地見学から選択した納得のマンション!


skichika
マンションのモデルルーム見学を重ねることも大事。比較検討のポイントがわかってきます。
入居して7年前後になるというMさん。マンション暮らしは快適で大変気に入っているとのこと。「一生住めるところを」と吟味して選択したマンションでしたが、近々海外転勤の可能性があると上司に言われ、マンションをどうしたものかとご相談にいらっしゃいました。

住環境と利便性を重視したMさん、女性の独り暮らしであることからセキュリティやマンション内のライフサポートサービスにもこだわりました。中古マンションも含めて、30件以上の物件を見たとのことですから、その真剣度合いはかなりのもの。その中から唯一選ばれたマンションですから、納得度も相当なものです。


資金計画は“他人任せ”?


超こだわり派のMさん、さぞや資金計画も試算を重ねてセレクトしたに違いないと思いきや、意外にも“他人任せ”の実態。おおまかな予算を立てた後は、ほとんど販売担当者の言うままだったとか。

ところが今回、自宅を手放すかもという事態に遭遇し、「返済中の住宅ローンはどうなるのかしら」と関連情報を収集していると、知らなかった様々なことがわかってきたと言います。「自分の返済プランはとんでもないものだったのでは」と不安と怒りがむくむくと大きくなり、転勤話と相まって心労のためか表情も晴れません。

Mさんの言う、「返済プラン」の失敗について次ページでみていきましょう。