Excel VBAの使い方/マクロ・VBA

エクセルのマクロ編集(With文の編集ポイント)(2ページ目)

「エクセルのマクロ編集(編集のポイント)」で作成・編集してきたVBAプログラムを完成させます。一緒に作業を進めながら、徐々に読みやすくてわかりやすいプログラムになる過程を体験してみて下さい!

緑川 吉行

執筆者:緑川 吉行

エクセル(Excel)の使い方ガイド


メソッドの引数も整理しよう

「操作した内容以外の状態」は、メソッドの引数にも記述されている場合があります。現在のステートメントの4行目をご覧下さい。「PasteSpecial」は「形式を選択して貼り付け」の操作を表すメソッドです。したがって、「Range("Z2").PasteSpecial」までの部分は、「セルZ2に形式を選択して貼り付ける」と読み解けます。貼り付ける内容は、2行目に記述されているとおり、セルB2をコピーした内容です。


PasteSpecialメソッドの具体的な指示を表す引数の内容を確認してみましょう。


このように、PasteSpecialメソッドの引数は、「形式を選択して貼り付け」ダイアログボックスでの指定内容を表しています。ここでは、貼り付ける内容で「値」を指定しただけなので、引数「Paste」以外の記述を削除します。


削除した方がスッキリする操作

これで、随分とプロシージャの内容がスッキリしてきましたが、さらに削除できる内容があります。3行目をご覧下さい。

「ActiveWindow」は、現在アクティブな画面(Windowオブジェクト)を返すプロパティで、「SmallScroll」は、指定された行数または列数分だけ画面をスクロールさせるメソッドです。引数「ToRight」は、右側にスクロールさせたい列数を指定する引数なので、3行目は「画面を24列分だけ右側にスクロールする」と読み解けます。


この操作内容は、画面をスクロールしないと、コピーした内容を貼り付ける先のセルZ2を操作できないために行った操作ですね。コピーした内容はマクロで自動的に貼り付けることができるので、この操作内容も残しておく必要はありません。このような操作内容も削除することをオススメします。

>最後の編集作業へ移ります。次ページへどうぞ!
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