メソッドの引数も整理しよう
「操作した内容以外の状態」は、メソッドの引数にも記述されている場合があります。現在のステートメントの4行目をご覧下さい。「PasteSpecial」は「形式を選択して貼り付け」の操作を表すメソッドです。したがって、「Range("Z2").PasteSpecial」までの部分は、「セルZ2に形式を選択して貼り付ける」と読み解けます。貼り付ける内容は、2行目に記述されているとおり、セルB2をコピーした内容です。PasteSpecialメソッドの具体的な指示を表す引数の内容を確認してみましょう。
このように、PasteSpecialメソッドの引数は、「形式を選択して貼り付け」ダイアログボックスでの指定内容を表しています。ここでは、貼り付ける内容で「値」を指定しただけなので、引数「Paste」以外の記述を削除します。
削除した方がスッキリする操作
これで、随分とプロシージャの内容がスッキリしてきましたが、さらに削除できる内容があります。3行目をご覧下さい。「ActiveWindow」は、現在アクティブな画面(Windowオブジェクト)を返すプロパティで、「SmallScroll」は、指定された行数または列数分だけ画面をスクロールさせるメソッドです。引数「ToRight」は、右側にスクロールさせたい列数を指定する引数なので、3行目は「画面を24列分だけ右側にスクロールする」と読み解けます。
この操作内容は、画面をスクロールしないと、コピーした内容を貼り付ける先のセルZ2を操作できないために行った操作ですね。コピーした内容はマクロで自動的に貼り付けることができるので、この操作内容も残しておく必要はありません。このような操作内容も削除することをオススメします。
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