Excel VBAの使い方/マクロ・VBA

エクセルのマクロ編集(編集の重要ポイント)

この記事では、読み解いたVBAプログラムを無駄のない形に編集するテクニックを詳しく紹介しています。この編集作業によって、VBAプログラムの世界がだんだん見えてくるはずです。

緑川 吉行

執筆者:緑川 吉行

エクセル(Excel)の使い方ガイド

この記事と「マクロを編集しよう(With文の編集ポイント)」の2回にわけて、読み解いたVBAプログラムをスッキリした形に編集する方法を詳しく紹介します。前編にあたる今回は、編集するマクロの準備と1つ目の編集ポイントについて解説します。

なお、マクロ記録で記述されたVBAプログラムを読み解く方法については、「マクロ基本構文と読み方(プロパティとメソッド)」「エクセルのマクロ基本構文と読み方(オブジェクト))」をご覧ください。

マクロを編集するということ

マクロ記録で記述されたVBAプログラムを見てみると、プログラムの分量が思った以上に多いことがあります。その理由は、操作した内容以外の状態が記述されていたり、無意識のうちに操作した内容が記述されていたりするためです。「エクセルのマクロ基本構文と読み方(オブジェクト)」の「Withステートメントの構造とその読み方」で紹介したWithステートメントが記述されると、操作した内容以外の状態がたくさん記述されるため、特に分量が多くなります。


このままでも、作成されたVBAプログラムを実行することで、記録した操作を自動実行できます。しかし、ちょっと違った条件で実行したときに、VBAプログラム内の「操作した内容以外の状態の記述」や「無意識の操作内容」が実行結果に思いもよらない影響を与えるかもしれません。

やはり、マクロ記録によって記述されたVBAプログラムは、しっかり読み解いたあとに、「自分が記録した内容」としっかり一致するように「編集」する必要があります。具体的には、VBAプログラム内の「操作した内容以外の状態の記述」や「無意識の操作内容」を削除するということです。

また、「より読みやすい形に整形する」という意味での編集も重要です。その編集内容によっては、VBAプログラムの処理スピードが向上したり、メンテナンスしやすい形になったりします。


>それでは、学習用のVBAプログラムを作成しましょう。
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