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本格移住編 経験者が語る 海外SOHOの始め方

自営業としてSOHOをするには、成功のための黄金パターンがあります。海外でSOHOをするためのハードルを飛び越えるのにもこの黄金パターンがとっても有効です。

執筆者:杉浦 雄一郎





最大の難関は…

継続的に仕事はある、しかもインターネットさえあれば場所を選ばずに仕事をこなせる--これだけ条件が整っていれば海外SOHOも意外と簡単に実現できます。短期滞在によるSOHOが目的ならあとは実行力と適応力の勝負でしょう。本格的に海外に移住してSOHOをしたい場合でも適切なビザの取得という最大の難関さえクリアすればしめたもの。税関係や起業の手続き等やることはたくさんありますが、これらは事務的にこなせば済むことです。

その最大の難関であるビザですが、これは国によって事情が異なるしルールが複雑なのでここでは僕が住むカナダを例にとってご簡単に説明をするに留めます。アメリカの事情はカナダとほぼ同じですし、他の多くの国についても基本的な考え方は似ています。

就労ビザと永住権

カナダ国籍または永住権を持たない人がカナダで仕事をするには就労ビザが必要となります。このビザはその人が特別な職業技術や経験を持つなどその職場で働く必然性があり、なおかつその人が働くことによりカナダ人の雇用機会を奪わないということを前提に発給されるものです。企業勤めでテレワークをしたいとか、SOHO規模の会社で働きたいという場合にこれが必要になります。

独立して自分でSOHOをしたいという場合には就労ビザではなく、永住権が必要となります。就労ビザが有効期限があるのにたいし(通常は1年)、こちらは基本的には無期限の一生ものです。永住権があれば自国民とほぼ同等に権利を与えられるので、どこの職場でも自由に働けますし、自分でビジネスを起こすのも自由です。

カナダで永住権を取るにはカナダで投資をする、カナダで事業を行う、カナダの人と結婚をするなどいくつか方法があるのですが、一般的にはカナダで必要とされている職業技能と経験を持つ人を対象とした「個人移民」という分類で申請することになります。カナダで事業を行う「企業家移民」がSOHOに向いているようにも思えますが、こちらは数千万円という多額の資金と企業家としての実績がないと認められません。
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