質問です。SOHOはなんの略でしょう?正解は「スモールオフィス/ホームオフィス」。簡単ですね。では次の質問です。SOHOってなに?。この質問に答えるのはちょっと容易ではなさそうです。

「自宅や小規模オフィスで働いている人でしょう」では半分だけ正解。在宅や小さなオフィスで働くなんて仕事形態ははるか昔からあるもの。あえてそれをSOHOと呼ぶ必然性はないからです。

ではSOHOっていったいなんなの?その答えを出すには、この言葉が生まれた時代背景に目を向ける必要がありそうです。SOHOという文字だけをいくら見つめていてもSOHOは見えてきません。

90年代に入りパソコンが低価格により加速度的に普及しました。性能もぐんぐんと向上。ファックス、コピーといったOA機器も個人で買えるレベルまで価格が下がった。これにより個人や小グループの生産性が大幅に向上し、守備範囲がぐっと広くなりました。

さらに90年台後半に始まったインターネット革命により距離を隔てたコミュニケーションがぐっと安価にそして快適になりました。人に指示を出したり、文書をやりとりしたり、データを渡したりといったことがパソコンから簡単にできるようになったのです。

自宅に仕事をするための十分な機器はある、仕事上必要なコミュニケーションもなんとかなりそうだ。となるとなにも痛勤電車で長い時間をかけて毎日会社に行かなくても、自宅や地元の小オフィスで仕事ができてしまうではないか--と考える人達が増えてきて当然です。企業に勤務でありながら自宅で仕事をさせてくれと会社に要求する人、あるいは独立して自分でビジネスを始める人がどんどん増えてきたのです。

こうした背景を考えるとSOHOという言葉は、パソコンやインターネットなどを活用して自宅や小規模オフィスで働く新しい仕事スタイルということが言えると思います。その中には会社勤めながら自宅やサテライトオフィスで働く人達、いわゆるテレコミューター(遠隔通勤)も含まれるのですが、日本では在宅で働く人達のイメージが先行しているようです。

ところでSOHOいう言葉を使い出したのは誰なのでしょう?「ボクらはSOHOだ」と誰かが言い出したわけではなく、SOHOを有力なマーケットと捉えたOA機器メーカーやパソコンメーカーといったところだと思います。「お、最近はホームオフィスや小規模オフィスの購買意欲が強いぞ」「ふむふむ、本当だ。こいつらをSOHO呼ぼう」なんて会話がどこかのメーカーのマーケティング部門であったのかも知れませんね。

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