<基本中の基本で、最も重要な力=「反応力」
面接官がチェックする「3つの力」、「反応(リアクション)力」とは、相手からの投げかけや言葉に対して、反応していることを相手にわかるようにあらわす力。コミュニケーションの基礎中の基礎。
『仕事のための12の基礎力』の中で、大久保さんが20代に是非身につけよと教えてくれた「反応力」。今回はこの「反応力」を面接官に伝えるにはどうしたらいいのか?そして身につけるにはどうすればいいのか?を一緒に考えてみよう。(写真提供:FotoStyles)
「心理学者のマーラビアンは、相手が自分のことを好きかどうか見極めるときに、何を重視してそれを判断しているかを実験しました。その結果、次のような大変興味深い公式が導き出されたのです。
対人態度=表情×55%+音声×38%+会話×7%
やさしい表情や硬い表情などを織り交ぜて「好き」とか「嫌い」とか話した結果、会話の内容は7%しか影響がなく、むしろ圧倒的に表情によって相手が自分をどう思っているかを判断したのです。」
(出典:『仕事のための12の基礎力』大久保幸夫)
「反応力」を伝えるツールは「表情・声」だ。なぜなら「反応力」は「相手からの投げかけや言葉に対して、反応していることを相手にわかるようにあらわす力」。そっぽ向いたり、仏頂面したりしたらそれだけでアウトだ。
考えてみれば日常生活でも同じこと。見ず知らずの人と話す時、誰も自己紹介の言葉の内容だけで第一印象は決めていない。表情、そして声でほとんど第一印象を決めているはずだ。合コンなら話の内容のシェアは少しは増えると思う。でも面接は数十分勝負だ。一次面接なんて一瞬だ。よって「表情・声」で何としても「反応力」を伝えなければならない。
「じゃあ、溢れんばかりの笑顔がいいの?」
「完璧なメーク?」
「やっぱり美人の方が有利?」
「美しい声で?」
違う違う。ここでのポイントは「外見に表れる心」のこと。表情や声で伝えたい気持ちを伝えるのだ。
私は、御社にすご~く興味を持っていて、とても入社したいんです!精一杯会社研究もしたんだよ。すぐには役に立たないと思うけど、試しに使ってみてよ。入社したら全力で先輩に追いつくから。仕事したいんだよ、御社で!
この思いを、表情や声でどうやって伝えればいいのでしょう?
大久保さんは本書でその答を教えてくれました。
さあ、次のページでそれを知ろう。
※声については記事「面接で魅力を倍増する方法」で詳しく書いたよ。再読してね。
※次のページで、反応力を伝える方法「うなづく!」