大学生の就職活動/就職活動の選考対策

就活面接突破 ライバルに差をつける 1(6ページ目)

実際に行った「たった1日でライバルに10馬身差をつける方法」を、ストーリー仕立てで紹介。とにかく「たった1日でもこれだけのことができる」「何もしないで落ちるよりは100倍マシだ」を学ぼう!

執筆者:見舘 好隆


「企画書/レポート」で4馬身リード!

表参道店を出てすぐデジカメを彼女に渡した。

「今日一日貸すよ。企画書もしくはレポートに使う写真を撮ろう。とりあえず外観でいい。慣れてくれば店員さんとの2ショットを撮ろう。取材をした証拠になる」

彼女は元気よくデジカメを受け取った。

その後、原宿店、六本木ヒルズ店、広尾店、銀座店、丸ビル店、最後に汐留店をまわった。原宿店以降は私は彼女の側から離れ、彼女一人で店員さんへの取材をした。「今は忙しいから」と断られたお店もあったけど、ほとんどの店員さんが優しく対応してくれた。広尾店では店員さんとの2ショットも撮れた。汐留店では店長さんとお話できた。名刺もトータルで3枚もらえた。彼女も名刺を持っていればもっともらえただろう。

汐留店を出たあとの彼女は、心地よい疲れと、はちきれそうな満足感で一杯だった


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「早く帰らなくちゃ!今日の取材をまとめなくちゃ!」

「そうだね。じゃあ、少しお茶して、今日しなくてはいけないことのまとめをしよう」

スターバックスに入った。

「まずは企画書・レポート作りだね。今回は取材したから、レポートがいいよ。例えば受験先が出版社なら、既刊雑誌への新企画か、新雑誌の企画を書くけどね」

簡単に作り方を教えた。
    • 作成ソフトはパワーポイントがベスト。なければワードでもいい。ワードでも写真は貼れる。どちらも無ければ手書きで作り、写真を糊で貼って作ればいい。
    • A4一枚でまとめること。たくさん書いても読めない。
    • 必ず写真を使うこと。とにかく、細かい文字だけのレポートは絶対ダメ。誰も読まない。
    • 言いたいことを一言で、見出しに書くこと。
    • 本文に書くことは「大学生が来店するためには」です。現在の特徴をまとめながら、大学生ならではの視点で書くべし。もちろん大学生を対象としていないお店もあるけど、その時は「大学生から見た印象」でもいい。「家族が来店するには」「地域客を増やすには」などでは、ちゃんと家族連れや地域客に取材をしないと書けないぞ。
今回は取材をしたので、本文に「売れ筋商品」をスタッフの実名入りで書けばいい。写真も全て用意した。完璧なレポートが書ける。

「全部作ろうとして徹夜しちゃダメだよ。今日は早く寝ないとね。眠くて面接に失敗したら努力が水の泡だよ。明日は、全店舗まわったことを述べて、数店分のレポートを面接で渡せばいい。残りは次の面接で渡せばいい」


彼女は一生懸命メモしていている。レポートを早く書きたくて、仕方ないようだ。


※次のページは、「お礼状」。これでライバルに5馬身リード!

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