在宅ワーク/在宅で働く関連情報

50代 男が始める在宅ワーク(2ページ目)

50代でSOHOとしてスタートしたRさんの、笑えそうで笑えないほろ苦いお話です。

宮田 志保

執筆者:宮田 志保

テレワーク・在宅ワークガイド

在宅ワークの簡単な始め方

パソコン研修
今から、どこまでパソコンに慣れることができるのか、正直、不安だ。
ハローワークへ足を運ぶ代わりに、インターネットを毎日のように眺めたり、検索したりしている。「SOHO」という言葉にも大分なれて、どういう仕事があるのかもわかってきた。初心者の自分でも何とかできる仕事はないだろうか…。

パソコンを眺めていても今ひとつわからないので、実際にネットで告知していた在宅ワークの講習会にでかけてみることにした。周りは女性ばかり…。何だかひどく場違いのようだが、せっかく参加したのだからと、頑張ってみる。エクセルを使用しての入力方法らしいが、エクセル自体、あまり使ったことがないので、どう作業をすすめていいのかわからない。隣の女性は、スイスイ文字を打ち込んでいる。ブラインドタッチというやつだろうか…、キーボードの文字の位置を覚えきれていない私の指では、到底追い付かない。

講習会の帰りに、インストラクターに質問をしてみた。
「在宅での仕事っていうのは、どうしたら見つかるのでしょうか?」

私の問いかけに、30代半ばの女性インストラクターは、
「仕事を請ける機会は、どこにでもありますよ。例えば、こういう講習会で名刺を配って仲間を増やすことからでもいいし、インターネットでも募集しているページはあると思います。あと、知人や前職でのコネクションがあれば一番早いのですが。」

「コネクションはありません。インターネットもどうもうさん臭くて。」
「確かに中には怪しい仕事の募集もあると思いますが、きちんと仕事を依頼している団体や企業は沢山あります。頑張って下さい。」

と、アドバイスになっているような、なっていないような答えを聞いて、会場を出てきた。要はスキルがないと、何も請けられないし、実績も作れないのだ。なんだか、そう簡単にできるものではなさそうだぞ。

どうしてこの歳で、仕事に対してこんなに悩まなければいけないのか…。自分は今迄一体、何をやってきたのだろう。日に日に、自分を追い詰める気持が増えてきてしまう。

この頃の私は、SOHOや在宅で働くことに対して、とても簡単に考えていた。正直、主婦が多いと聞いていたので、会社経験の長い自分は簡単に仕事が見つかるだろうと思っていた。しかし、どうもSOHOの世界は、社歴ではなく実力らしい…。個人事業主なのだから、それは当り前か。

自分を顧みることからスタートする

仕事を辞めてから、2ヶ月が過ぎている。まだ、在宅で仕事をしてみようか、契約でも構わないから外にでようか、悩んでいる。しかし、大分謙虚になれた自分がいるような気がしている。今流行りのブログで、同じ歳くらいの方の日記を読んでいると、妙にいばっていたり、かと思えば妙にへりくだっていたりと、素直さが足りない方が多い気がする。もちろん自分もその一人だ。もっと、自分自身を理解してやらないと、これから何をしても「私自身」が後悔するだろう。

まだまだ道のりは長いようだが、何とか仕事をみつけていきたい。
今、頑張らないでどうする!と、自分に問いかけながら…。

※この記事は、インタビューさせていただいた内容をガイドがまとめました。

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