「ホームページ」は節税に役立つのか?
「節税」なんて甘い響きでしょう!しかしながら、ビジョンの無い「節税」は、節税ではなく「無駄遣い」と言われても仕方が無いのです。 |
先ほどまでご紹介してきたように、例外はあるものの「ホームページの作成費用」は基本的に「広告宣伝費」として一時に経費とすることが出来ます。
すると思い浮かぶのが「ホームページを使った節税」です。ホームページの費用を支払うことにより利益を圧縮し、最終的に税負担を軽くしよう!という考えをもつ人が出てきます。
たしかに、一時に大きな金額を費用と出来るのを考えると、とても魅力的ではありますが、その前に一度「ホームページ」について冷静に考える必要があるかと思います。
「ホームページ」のキホンは、広告宣伝のためのもの。ホームページを通して、世界中の人々に自分の会社について知ってもらうのが目的です。また、その広告宣伝の効果を維持するためには、ある程度更新していく必要があることも前のページで説明してきました。その他にメンテナンスのための費用も必要となってくるでしょう。
1回作っただけでずーっと更新しなければ、「もしかしたらこの会社、もうつぶれてしまったのかな?」と思われてしまうかもしれません。
ホームページは、多額の利益が出たから場当たり的に作るものではなく、ホームページを作ることによる会社のメリットや、その後の維持・管理費用を見据えて導入していくものなのです。
また、キャッシュフローの面から見ても、慎重になる必要があります。
100の利益が出たからといって、節税の為にホームページの費用に100かけたのならば利益は0となり、税金もゼロで済みますが、同時にその費用100のお金が会社から失われていきます。
かたや、利益100のままで決算を組んだ場合、税金としておよそ40支払わねばなりませんが、ホームページの費用を支払った場合と比較すると100から40を差し引いた60が会社に残ることとなります。
もちろん残ったお金は会社の経営に使えるのですから、キャッシュフローの面からは「節税しないほうがよかった」と言えるかもしれません。
いずれにせよ、ホームページは本当に必要な会社が導入していくべきもの、と言えるのかもしれませんね。