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経理の友達「電卓」の選び方・付き合い方

「経理の仕事」に欠かせない「電卓」。みなさんのお手許にも1台、あるのではないでしょうか?今回は経理のトモダチ「電卓」の選びかたと、付き合い方のキホンをご紹介します。

執筆者:森 康博

電卓は経理の仕事に欠かせない「トモダチ」


「経理の仕事」をしているあなたが、そこに「ある」ときは気にならないのだけれども、「ない」と、途端に不安になってしまう。そんな存在が「電卓」ではないでしょうか。

経理にとってかけがえのない存在の「電卓」ですが、その電卓との出会いのときを思い浮かべると、何も考えずになんとなく選んでしまったり、その後の使い方も説明書を見ることもなく、いわば自己流で使っている人が案外多かったりするようです。でも実は「電卓」って、小さなボディに色々な可能性を秘めたスーパーマシンだったりします。

今回はまず、「スーパーマシン」の能力を引き出すための前段階、電卓の選びかたと、お勧めの入力方法をご紹介していきます。

電卓選びは最初が肝心!


「電卓なんて、どれを選んでも同じジャン」なんていう方がいらっしゃるかもしれませんが、実は電卓選びって結構、重要なポイントだったりします。

■電卓には「2大派閥」がある!
キー配列例
このキー配列は「2大派閥」のうちのひとつ。下の写真と違うのですが、分かりますか?


みなさんの中には「他人の電卓を借りて計算したら、何だかしっくり来なかった」といった経験をなさった方がいらっしゃるのではないでしょうか?
実は、電卓のキー配列はメーカーの違いにより大きく分けて2通りの配列があるといわれています。他人の電卓でうまくいかない原因の多くは、ここにあったのです。
電卓はシャツやエンピツと違って、マメに取り替えたりするのではなく、長く付き合っていくうちに徐々に馴染んでくるタイプのアイテム。どちらのキー配列も甲乙つけがたく、どちらを選んでも不利益になることはありませんが、「最初に選んだタイプの電卓と一生お付き合いしていく」ということを念頭に置いて選択することが必要となります。

■大きさは大きすぎず、小さすぎず
マイ電卓
こちらは私愛用の電卓。手のひらにピッタリ収まっていい感じです!


電卓のサイズは大小さまざま。携帯の中に入っているものから、電卓だかレジだか分からないくらい大きいものまであります。
経理は「正確さ」が第一ですから、あまり小さすぎるものは止めたほうが良いでしょう。ボタンが指より小さいと、間違えて隣のボタンを押してしまうかもしれません。
大きい分にはいくらでも構いませんが、あまり大きすぎると机のスペースを取ってしまいますから考えもの。私の場合は「手のひら」にちょうど収まるくらいの大きさのものを使用しています。
表示桁数は多いに越したことはありませんが、12桁もあれば充分でしょう。

■「機能」はそんなに要りません!

電卓は、レシートを出力できたり、関数の計算が出来たり、といった「高性能」のものもありますが、経理で使うことを考えると、そこまでの機能はあまり必要でないでしょう。普通に四則計算(+・-・×・÷)が出来、あとは「M+」「M-」等の「M(メモリー)キー」があれば、案外大丈夫なものです。

■「受験生」は特に慎重に!

この記事をご覧のかたの中には、「いつかは税理士や会計士になってやる!」というかたもいらっしゃるかもしれません。そのような方は、特に慎重に電卓を選ぶ必要があります。それは試験の中には「使える電卓」が決まっているものがあるからです。
たとえば税理士試験の場合、使える計算機の機能や大きさが決められています。これを知らずに試験で使えない電卓でコツコツと勉強してきた場合、もちろん試験本番ではその電卓は使えません。
受験を念頭においている、あるいは「するかもしれない」とお考えの方は、あらかじめその試験に適合した仕様の電卓を選択することをお勧めします。


電卓のセレクトが出来たら、次は入力方法をご紹介します!
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